第18回 言語聴覚士国家試験 第30問
臨床心理学第18回
パーソナリティの類型論について正しい組合せはどれか。
- 1.Jung, C. G. ― 外向型 ✓
- 2.Sheldon, W. H. ― 攻撃型
- 3.Kretschmer. E. ― 理論型
- 4.AHport, G. W. ― 権力型
- 5.Fromm, E. ― 審美型
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — Jung, C. G. — 外向型
パーソナリティ類型論の歴史において、ユング(Carl Jung)が提唱した外向型と内向型は最も有名な類型で、個人が外界のエネルギーをどちらに向けるかによって分類されます。他の研究者たちはそれぞれ異なるパーソナリティ分類理論を展開しており、選択肢の組合せの正確さを区別することが重要です。
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【各選択肢の解説】
1. Jung, C. G. — 外向型
✅ 正しい。ユングはパーソナリティを外向型(エネルギーを外界へ)と内向型(エネルギーを内界へ)に分類しました。この分類は現在も心理学で広く使用されており、MBTI等の基礎となっています。
2. Sheldon, W. H. — 攻撃型
❌ 誤り。シェルドンは体格に基づくパーソナリティ分類を提唱し、内胚葉型(太りやすい体格→社交的で親切)、中胚葉型(筋肉質→勇敢で攻撃的)、外胚葉型(細身→頭脳的で抑制的)の3類型を示しました。「攻撃型」という名称は使用されていません。
3. Kretschmer, E. — 理論型
❌ 誤り。クレッチマーは体型に基づく精神医学的分類として、分裂気質型(細身体型)と躁うつ気質型(短樽型)を提唱しました。「理論型」はオルポートの類型に相当し、クレッチマーの理論ではありません。
4. Allport, G. W. — 権力型
❌ 誤り。オルポートは「価値観に基づくパーソナリティ分類」を提唱し、理論型(知識追求)、経済型(実利重視)、審美型(美を重視)、社会型(人間関係重視)、権力型(権力・影響力重視)、宗教型(精神的価値重視)の6類型を示しました。正しくはオルポートが権力型を提唱していますが、選択肢は「オルポートが審美型」と逆になっているかのような誤記と考えられます。
5. Fromm, E. — 審美型
❌ 誤り。フロムは個人が社会に適応するための「社会的性格」として、受容的(受け身的)、搾取的(略奪的)、貯蔵的(保守的)、市場的(商品化)、生産的(創造的で相互尊重)の5類型を提唱しました。「審美型」はオルポートの類型です。
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【試験対策ポイント】
パーソナリティ類型論:主要な理論家と分類軸
| 研究者 | 時期 | 分類軸 | 主な類型 |
|---|---|---|---|
| Jung, C.G. | 1920s | エネルギーの方向性 | 外向型・内向型 |
| Kretschmer, E. | 1920s | 体型・体質 | 分裂気質型・躁うつ気質型 |
| Sheldon, W.H. | 1940s | 体格(胚葉起源) | 内胚葉型・中胚葉型・外胚葉型 |
| Allport, G.W. | 1931 | 価値観・興味 | 理論型・経済型・審美型・社会型・権力型・宗教型 |
| Fromm, E. | 1947 | 社会への適応 | 受容的・搾取的・貯蔵的・市場的・生産的 |
重要な区別ポイント:
- ユング(外向/内向):パーソナリティの「方向性」→最も有名で基礎的
- クレッチマー・シェルドン:「体型