STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第52問

言語聴覚障害総論第18回
幼児に適応とならないのはどれか。
  1. 1.KIDS
  2. 2.MMPI ✓
  3. 3.ITPA
  4. 4.PVT-R
  5. 5.K-ABC

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — MMPI MMPIはMinnesota Multiphasic Personality Inventory(ミネソタ多面人格検査)で、成人の性格・心理状態を測定する検査です。566項目の自記式質問紙であり、読字能力や抽象的思考が必要なため、幼児に適応できません。一方、他の4つの検査は幼児や学童の発達・言語・心理能力を測定するために設計されています。 --- 【各選択肢の解説】 1. KIDS ✅ 正しい。KIDS(乳幼児発達スケール)は、生後3ヶ月から6歳までの乳幼児の発達段階を評価する検査です。運動・認知・言語・社会性など複数の領域を測定でき、幼児に適応します。 2. MMPI ❌ 誤り。MMPIは成人用の性格・心理検査で、自記式の複雑な質問項目を含むため、幼児には適応しません。対象年齢は通常16歳以上です。 3. ITPA ✅ 正しい。ITPA(イリノイ言語能力診断検査)は、3~9歳児の言語能力(聴覚理解・視覚認知・音韻操作など)を総合的に評価する検査で、幼児にも適応します。 4. PVT-R ✅ 正しい。PVT-R(改訂版絵画語彙検査)は、2~13歳児の語彙(受動語彙)能力を測定する検査です。絵を指差してもらうため実施が簡便で、幼児にも適応します。 5. K-ABC ✅ 正しい。K-ABC(カウフマン式心理教育アセスメント)は、2歳半~12歳半児の認知能力と習得度を測定する検査で、幼児から学童まで広く適応します。 --- 【試験対策ポイント】 検査名と対象年齢・目的の対応表: | 検査 | 対象年齢 | 測定内容 | 適用対象 | |---|---|---|---| | KIDS | 3ヶ月~6歳 | 発達全域 | 乳幼児 | | MMPI | 16歳以上 | 性格・心理(成人) | **成人のみ** | | ITPA | 3~9歳 | 言語能力 | 幼児~学童 | | PVT-R | 2~13歳 | 受動語彙 | 幼児~学童 | | K-ABC | 2.5~12.5歳 | 認知能力・習得度 | 幼児~学童 | 紛らわしいポイント: - MMPI、MMPI-2は「成人用」という点が重要。選択肢に混在させる戦略が出題者の意図 - 幼児検査を選ぶ問題では「自記式か他記式か」も判断基準になる(MMPI=自記式で幼児不適応の典型例)
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