STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第68問

言語発達障害学第18回
K-ABC心理・教育アセスメントバッテリーの下位検査項目の心理学的分析において誤っている組合せはどれか。
  1. 1.位置さがし ― 構成能力 ✓
  2. 2.語の配列 ― 聴覚的短期記憶
  3. 3.模様の構成 ― 流動性知能
  4. 4.視覚類推 ― 分析能力
  5. 5.なぞなぞ ― 長期記憶

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 位置さがし ― 構成能力 K-ABCの「位置さがし」は構成能力ではなく、認知処理領域における「視覚的情報処理能力」を測定する検査です。この下位検査は、視野内から対象物を素早く識別・定位する「注意」と「知覚速度」を評価するもので、構成能力を測る検査ではありません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 位置さがし ― 構成能力 ❌ 誤り。「位置さがし」は視覚的知覚速度・注意機能を測定し、構成能力(block designなど)ではありません。構成能力を測る下位検査は「模様の構成」です。 2. 語の配列 ― 聴覚的短期記憶 ✅ 正しい。「語の配列」は聴覚的に呈示される数字を正しい順序に配列する課題で、聴覚的短期記憶(ワーキングメモリ)を直接測定します。 3. 模様の構成 ― 流動性知能 ✅ 正しい。「模様の構成」はブロックなどを使用して提示された模様を再現する課題で、視覚的な構成能力および流動性知能(非言語的推理能力)を測定します。 4. 視覚類推 ― 分析能力 ✅ 正しい。「視覚類推」は類推関係を視覚的に判断する課題で、視覚的情報の分析能力(analytic skill)と論理的推理を測定します。 5. なぞなぞ ― 長期記憶 ✅ 正しい。「なぞなぞ」は知識や言語理解を活用して謎解きをする課題で、蓄積された知識としての長期記憶を測定します。 --- 【試験対策ポイント】 K-ABC認知領域の下位検査と測定機能: | 下位検査 | 測定する認知処理 | 重要な記憶メカニズム | |---|---|---| | 位置さがし | 視覚的知覚速度・選択的注意 | 短期視覚記憶 | | 語の配列 | 聴覚的短期記憶(数字系列) | ワーキングメモリ | | 模様の構成 | 視覚的構成能力・流動性知能 | 視空間イメージ化 | | 視覚類推 | 視覚的分析・論理推理 | 関係認識 | | なぞなぞ | 言語知識・長期記憶の応用 | 意味記憶 | 重要:「位置さがし」は「探す」「見つける」という知覚と注意の課題であり、構成能力(ブロック操作・パターン再現)とは全く異なります。紛らわしい場合は「課題の具体的な方法」を想起してください。
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