第18回 言語聴覚士国家試験 第80問
第18回 言語聴覚士国家試験 第80問(器質性構音障害)の正答は 5 です。舌癌術後の障害と対策の組合せを問う。
- 1.残存舌の運動性低下 ― 舌の可動域拡大
- 2.舌根部半切 ― 咽頭破裂音による代償構音
- 3.舌尖切除 ― 下口唇と上顎前歯による代償構音
- 4.残存舌のボリューム低下 ― 舌接触補助床(PAP)
- 5.舌全摘出 ― 軟口蓋挙上装置(PLP) ✓
正答:5番
初回正答率 67.4%標準
89人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
舌癌術後の障害と対策の組合せを問う。舌全摘出では舌による口蓋への接触が失われるため、口蓋を厚く下げて舌(残存組織)と接触させる舌接触補助床(PAP)を用いる。軟口蓋挙上装置(PLP)は鼻咽腔閉鎖不全への装置で、組合せが不適切である。
【各選択肢の解説】
1.残存舌の運動性低下―舌の可動域拡大:❌適切。運動性向上の訓練として妥当。
2.舌根部半切―咽頭破裂音による代償構音:❌適切。残存機能を用いた代償構音の指導。
3.舌尖切除―下口唇と上顎前歯による代償構音:❌適切。舌尖音を他の構音器官で代償する。
4.残存舌のボリューム低下―舌接触補助床(PAP):❌適切。口蓋を下げて舌接触を補う装置。
5.舌全摘出―軟口蓋挙上装置(PLP):✅適切でない(=正答)。PLPは鼻咽腔閉鎖不全への装置。舌全摘出にはPAP(舌接触補助床)が適応となる。
【試験対策ポイント】
補綴装置の使い分けが要。PAP(舌接触補助床)=舌の運動・量の低下に対し口蓋側を下げて接触を補う。PLP(軟口蓋挙上装置)=軟口蓋麻痺などの鼻咽腔閉鎖不全に対し軟口蓋を挙上する。対象が「舌」か「軟口蓋」かで選択する。
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