第18回 言語聴覚士国家試験 第90問
聴覚系第18回
ワクチンで減ることが期待できるのはどれか。
- 1.突発性難聴
- 2.先天性真珠腫
- 3.アッシャー症候群
- 4.細菌性髄膜炎による難聴 ✓
- 5.サイトメガロウイルス先天感染による難聴
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 細菌性髄膜炎による難聴
ワクチンの接種によって感染症そのものを予防することで、その合併症としての難聴も減少が期待できます。細菌性髄膜炎はワクチン(肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンなど)で予防可能な感染症であり、これらのワクチン接種率の向上により、髄膜炎による感音難聴の発症を減らすことができます。他の4つの選択肢は遺伝性・先天性・特発性疾患であり、ワクチンで予防することは不可能です。
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【各選択肢の解説】
1. 突発性難聴
❌ 誤り。原因が不明な特発性疾患であり、ワクチンで予防できません。感染症が原因とされる説もありますが、特定の病原体によるものではなく、ワクチン予防対象外です。
2. 先天性真珠腫
❌ 誤り。先天性奇形であり、遺伝的要因と発生学的な異常によって生じます。感染症ではないため、ワクチンでの予防は不可能です。
3. アッシャー症候群
❌ 誤り。常染色体劣性遺伝の遺伝性疾患で、進行性感音難聴と網膜色素変性を特徴とします。遺伝子が原因であり、ワクチン接種とは無関係です。
4. 細菌性髄膜炎による難聴
✅ 正しい。肺炎球菌ワクチン(PCV、PPV)やヒブワクチン(Hib)により、これらの病原菌による髄膜炎を予防できます。髄膜炎合併の減少により、その続発症としての感音難聴発症も低減が期待されます。
5. サイトメガロウイルス先天感染による難聴
❌ 誤り。CMVは先天感染の最大原因ですが、現在のところ有効なワクチンが存在しません。妊婦向けワクチン開発は進行中ですが、確立されていないため選択肢から除外されます。
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【試験対策ポイント】
ワクチン予防可能な感染症と難聴の関連
| 疾患 | 原因 | ワクチン | 難聴予防の可否 |
|---|---|---|---|
| 細菌性髄膜炎 | 肺炎球菌・Hib | PCV・Hib | ✅ 可能 |
| おたふく風邪 | ムンプスウイルス | MMR | ✅ 可能 |
| 麻疹 | 麻疹ウイルス | MMR | ✅ 可能 |
| 先天性CMV感染 | CMV | 未確立 | ❌ 不可能 |
| 突発性難聴 | 原因不明 | — | ❌ 不可能 |
重要:先天性難聴の原因分類
感染性(ワクチン対象あり)
- 細菌性髄膜炎(接種で予防可)
- おたふく風邪(MMRで予防可)
- 麻疹(MMRで予防可)
感染性だが予防不可
- CMV先天感染(ワクチンなし)
非感染性(ワクチン無関係)
- 遺伝性:アッシャー症候群
- 先天性奇形:真珠腫
- 特発性:突発性難聴