第18回 言語聴覚士国家試験 第98問
補聴器・人工内耳第18回
補聴器適合検査の指針(日本聴覚医学会2010)で補聴器適合時の検査でないのはどれか。
- 1.語音明瞭度の測定
- 2.環境騒音の許容を指標とした適合評価
- 3.実耳挿入利得の測定
- 4.音場での補聴器装用閾値の測定
- 5.方向感の評価 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 方向感の評価
日本聴覚医学会(2010)の補聴器適合検査の指針では、補聴器適合時に実施すべき検査として「語音明瞭度」「環境騒音」「実耳挿入利得」「音場装用閾値」の4項目を規定しており、方向感の評価は含まれていません。方向感評価は補聴器装用後の応用的な効果測定であり、適合検査の基本項目ではありません。
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【各選択肢の解説】
1. 語音明瞭度の測定
✅ 正しい。適合検査の基本項目です。補聴器の言語情報伝達能力を評価する最も重要な指標であり、異なる音圧レベルで測定されます。
2. 環境騒音の許容を指標とした適合評価
✅ 正しい。日常生活での快適さと有用性を評価するため、騒音環境での許容感・満足度を確認することが適合検査に含まれます。
3. 実耳挿入利得の測定
✅ 正しい。補聴器装用時と未装用時の周波数別利得を測定し、処方適合性を客観的に検証する重要な検査です。REARと呼ばれます。
4. 音場での補聴器装用閾値の測定
✅ 正しい。補聴器装用後の音場での聴力閾値を測定し、听取域の改善を確認する基本的な適合検査項目です。
5. 方向感の評価
❌ 誤り。方向感の評価は、適合検査の指針には明記されていない項目です。補聴器装用後の応用的な効果測定や生活指導の過程で評価される可能性はありますが、適合時の必須検査ではありません。
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【試験対策ポイント】
補聴器適合検査の指針(日本聴覚医学会2010)
| 項目 | 目的 | 指針に含まれるか |
|---|---|---|
| 語音明瞭度測定 | 言語聞き取り能力 | ✅ 含まれる |
| 実耳挿入利得(REAR) | 周波数別補償量 | ✅ 含まれる |
| 音場装用閾値 | 听取域の改善確認 | ✅ 含まれる |
| 環境騒音許容度 | 日常快適性 | ✅ 含まれる |
| 方向感評価 | 音源定位能力 | ❌ 含まれない |
適合検査4つの柱:「正確な補償」「言語理解」「日常快適性」「音場聴力確認」
紛らわしい知識:方向感・言語発達・認知能力などは「適合後」の応用評価であり、適合検査の基本項目ではない。