第19回 言語聴覚士国家試験 第105問
内科学第19回
高血圧の治療について誤っているのはどれか。
- 1.減塩食
- 2.運 動
- 3.降圧薬
- 4.利尿薬
- 5.副腎皮質ホルモン ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 副腎皮質ホルモン
高血圧の治療法として、減塩食・運動・降圧薬・利尿薬などの非薬物療法および薬物療法が確立されている一方、副腎皮質ホルモン(ステロイド)は高血圧治療に使用されません。むしろステロイドは水分・塩分貯留作用により血圧を上昇させるため、高血圧患者に対しては禁忌です。
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【各選択肢の解説】
1. 減塩食
✅ 正しい。高血圧の非薬物療法の基本です。食塩摂取を1日6g以下に制限することで、血圧低下が期待でき、降圧薬の効果も増強されます。
2. 運動
✅ 正しい。有酸素運動(ウォーキング等)を週3~5日、1回30分程度実施することで血圧低下が得られます。非薬物療法の重要な柱です。
3. 降圧薬
✅ 正しい。ACE阻害薬、ARB、Ca拮抗薬、β遮断薬、利尿薬など複数の薬物療法が高血圧治療の中核です。第一選択薬の選択は患者背景に応じて決定されます。
4. 利尿薬
✅ 正しい。チアジド系利尿薬は高血圧治療の第一選択薬の一つで、体液量を減らすことで血圧を低下させます。ただしループ利尿薬ではなくチアジド系が使用されます。
5. 副腎皮質ホルモン
❌ 誤り。ステロイドは水分・塩分の貯留作用および血管平滑筋への直接作用により血圧上昇を招きます。高血圧患者への投与は避けるべき薬物です。
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【試験対策ポイント】
高血圧治療の基本構成:
| 分類 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 非薬物療法 | 減塩食・減量・運動・禁酒 | 軽度~中等度の血圧低下 |
| 薬物療法 | ACE阻害薬、ARB、Ca拮抗薬、β遮断薬、チアジド系利尿薬 | 確実な血圧低下 |
| 禁忌薬 | ステロイド、NSAIDs、鼻炎薬(交感神経刺激) | 血圧上昇 |
ステロイドの血圧上昇機序:
- 水分・塩分の体内貯留
- 血管平滑筋への直接作用
- 交感神経系の活性化
→ 高血圧患者での投与は慎重判断が必須
Keyword:副腎皮質ホルモンと高血圧の関係は「禁忌」として覚える