第19回 言語聴覚士国家試験 第115問
小児科学第19回
矢状縫合の早期癒合によって起こる頭蓋の形状はどれか。
- 1.短 頭
- 2.舟状頭 ✓
- 3.尖 頭
- 4.斜 頭
- 5.三角頭
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 舟状頭
矢状縫合の早期癒合(早期矢状縫合癒合症)では、頭蓋が前後方向に長く伸びた形態になります。矢状縫合が早期に閉鎖すると、頭蓋は側方への拡張が制限され、代償的に前後方向に伸長して舟状頭(scaphocephalus)を呈します。
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【各選択肢の解説】
1. 短頭
❌ 誤り。短頭は頭蓋が短く幅広い形状で、早期矢状縫合癒合とは関連しません。むしろ冠状縫合や矢状縫合以外の複数の縫合の異常により生じます。
2. 舟状頭
✅ 正しい。矢状縫合が早期癒合すると、前後方向への成長は継続しますが側方への拡張が制限され、細長い「舟(ボート)のような」形態になります。これが舟状頭の定義です。
3. 尖頭
❌ 誤り。尖頭は頭頂部が尖鋭化する形状で、早期矢状縫合癒合の典型的所見ではありません。複数の縫合異常により生じることがあります。
4. 斜頭
❌ 誤り。斜頭は左右非対称で、ラムダ縫合や冠状縫合の片側早期癒合によって生じます。矢状縫合の早期癒合とは関連しません。
5. 三角頭
❌ 誤り。三角頭は特定の縫合異常では説明困難な形状であり、選択肢としては不適切です。
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【試験対策ポイント】
頭蓋骨異常(早期縫合癒合症と頭蓋形状の対応関係)
| 異常縫合 | 頭蓋形状 | 特徴 |
|---|---|---|
| 矢状縫合 | 舟状頭 | 前後に長い・側方に狭い |
| 冠状縫合(両側) | 短頭 | 前後に短い・幅広い |
| 冠状縫合(片側) | 斜頭 | 左右非対称 |
| ラムダ縫合(片側) | 斜頭 | 左右非対称 |
矢状縫合は頭蓋の正中線を走り、左右の骨の成長を区切ります。この縫合の早期癒合により、横方向への拡張が阻害される一方、前後方向の成長は代償的に進行し、細長い舟状の形態になることが試験での重要ポイントです。