STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第128問

心理測定法第19回
刺激や項目をランダムに呈示することのない方法はどれか。
  1. 1.極限法 ✓
  2. 2.恒常法
  3. 3.質問紙法
  4. 4.一対比較法
  5. 5.マグニチュード推定法

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 極限法 極限法は刺激を系統的(段階的)に呈示する方法で、弱い刺激から強くしていく「上昇系列」または強い刺激から弱くしていく「下降系列」という順序付けられた流れで呈示されます。ランダムな呈示ではなく、一定の方向性を持つ呈示方法です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 極限法 ✅ 正しい。刺激を系統的に段階的に呈示する方法であり、上昇系列と下降系列が交互に行われます。ランダム呈示ではなく、順序性を持つ呈示方法です。 2. 恒常法 ❌ 誤り。複数の刺激強度を被験者にランダムな順序で呈示する方法です。刺激強度の呈示順序が一定でなく、毎回異なる順序で呈示されることが特徴です。 3. 質問紙法 ❌ 誤り。設問項目をランダムに呈示することが多く、項目の順序効果を制御するために意図的にランダム化されます。また心理測定法というより統計調査法の範疇です。 4. 一対比較法 ❌ 誤り。複数の刺激ペアを被験者に呈示する際、刺激対の呈示順序をランダムにするか、系統的にするか設計者の判断となりますが、一般的にはランダム呈示が多用されます。 5. マグニチュード推定法 ❌ 誤り。様々な強度の刺激をランダムに呈示し、被験者に数値で大きさを推定させる方法です。刺激呈示の順序が一定でなく、ランダム呈示が基本です。 --- 【試験対策ポイント】 【感覚測定法の比較表】 | 方法 | 刺激呈示の順序 | 目的 | 特徴 | |---|---|---|---| | 極限法 | 系統的(上昇・下降) | 感覚閾値測定 | 短時間、効率的。順応効果の影響 | | 恒常法 | ランダム | 感覚閾値測定 | 時間長い。順応効果が少ない | | マグニチュード推定法 | ランダム | 感覚の大きさ比較 | 刺激強度と知覚の関係を数値化 | | 一対比較法 | ランダムまたは系統的 | 刺激間の優劣判定 | 刺激ペア数が多いと手間増加 | | 質問紙法 | ランダム(順序効果制御) | 心理特性・態度測定 | 大規模調査に適した | キーワード:「極限法」=段階的・系統的・順序付けられた呈示方法
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