STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第129問

生涯発達心理学第19回
Erikson.E.H.の人格発達理論に最も関係の深い概念はどれか。 a.ライフサイクル b.エディプス期 c.防衛機制 d.幼児期健忘 e.漸成説 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — a,e Erikson(エリクソン)の人格発達理論は、人生全体を複数の段階に分け、各段階で特定の心理社会的課題(危機)に直面して発達していくという枠組みで構成されています。「ライフサイクル」と「漸成説」はこの理論の根幹をなす中核概念です。 --- 【各選択肢の解説】 a. ライフサイクル ✅ 正しい。Eriksonの理論は人生全体を8段階の段階的発達として捉える「ライフサイクル」という概念に基づいており、幼児期から老年期に至るまでの継続的な人格発達を前提としています。 b. エディプス期 ❌ 誤り。エディプス期はFreud(フロイト)の心理性的発達段階における概念で、乳幼児期の無意識的欲動と葛藤を説明するものです。Eriksonの理論では用いられません。 c. 防衛機制 ❌ 誤り。防衛機制はFreudの理論における無意識の適応メカニズムで、Eriksonの理論の中心概念ではありません。 d. 幼児期健忘 ❌ 誤り。幼児期健忘(幼児期の記憶が失われる現象)はFreudが説明した概念で、Eriksonの人格発達理論とは関係性が薄いです。 e. 漸成説 ✅ 正しい。Eriksonが発達心理学に導入した「漸成説」は、生物学における概念を応用し、人格発達が段階的かつ階層的に積み重なっていくことを説明しており、Eriksonの理論の基本原理です。 --- 【試験対策ポイント】 Erikson と Freud の理論区別(重要): | 観点 | Erikson(エリクソン) | Freud(フロイト) | |---|---|---| | 発達段階数 | 8段階(乳児~老年) | 5段階(乳幼児中心) | | 発達軸 | 心理社会的発達 | 心理性的発達 | | 核となる概念 | ライフサイクル・漸成説 | エディプス複合・防衛機制・幼児期健忘 | | 中核課題 | 各段階での心理社会的危機 | 無意識の欲動・性的エネルギー | | 人生観 | 全生涯を通じた発達 | 乳幼児期が基礎 | 頻出の紛らわしい項目: - 「a,b」選ぶ受験生が多い誤り:bのエディプス期はFreud専有の概念 - 「c,d」選ぶ受験生の誤り:防衛機制と幼児期健忘もFreudの概念群 - a,e両方正しい理由:Eriksonの理論構成に不可欠な2つの核
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