第19回 言語聴覚士国家試験 第133問
臨床心理学第19回
Parten.M.による社会的遊びの分類の型として正しいのはどれか。
a.並行遊び
b.構成遊び
c.ふり遊び
d.連合遊び
e.協同遊び
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:3番
解説
# 第19回 第133問 解説
■ 正答:3番 — a,d,e(並行遊び、連合遊び、協同遊び)
Parten(パーテン)による社会的遊びの分類は、子どもの遊びを「他者との関わりの程度」で6段階に分類したものです。正答は「並行遊び」「連合遊び」「協同遊び」を含む3番です。「構成遊び」「ふり遊び」はPiagetの認知的遊びの分類であり、Partenの社会的遊びには含まれません。
---
【各選択肢の解説】
a. 並行遊び
✅ 正しい。Partenの社会的遊び分類に含まれる段階です。複数の子どもが近くで同じような遊びをしているものの、互いに干渉や相互作用は少ない段階を指します(2〜3歳頃)。例:同じ砂場で各自が別々に砂遊びをする。
b. 構成遊び
❌ 誤り。「構成遊び」はPartenの社会的遊び分類には含まれません。これはBühlerやPiagetの認知的遊びの分類における用語で、ブロックや積み木を用いて何かを作り上げる遊びを指します。Partenの分類軸は「社会的関わりの度合い」であり、遊びの内容そのものは分類対象ではありません。
c. ふり遊び
❌ 誤り。「ふり遊び(象徴遊び、make-believe play)」はPiagetの認知的遊びの分類に属する用語で、Partenの社会的遊び分類には含まれません。
d. 連合遊び
✅ 正しい。Partenの社会的遊び分類における段階です。複数の子どもが同じ遊びに参加し、互いに関心や相互作用を持ちますが、まだ明確な役割分担や共通の目標が確立していない段階です(3〜4歳頃)。
e. 協同遊び
✅ 正しい。Partenの社会的遊び分類の最高段階です。子どもたちが明確な共通目標を持ち、役割分担をしながら組織的に協力して遊びを進める段階です(4〜5歳以上)。例:集団での鬼ごっこ、ごっこ遊びでの役割分担。
---
【試験対策ポイント】
**Partenの社会的遊びの発達段階**(社会的関わりの度合いによる分類)
| 段階 | 特徴 | 年齢の目安 |
|---|---|---|
| ①何もしない行動 | 遊びに関与しない | 〜2歳 |
| ②ひとり遊び(孤立遊び) | 1人で遊ぶ。他者への関心なし | 〜2歳 |
| ③傍観遊び | 他児の遊びを見ているが参加しない | 2歳頃 |
| ④**並行遊び** | 近くで似た遊びをするが相互作用なし | 2〜3歳 |
| ⑤**連合遊び** | 一緒に遊ぶが役割分担なし | 3〜4歳 |
| ⑥**協同遊び** | 共通目標と役割分担あり | 4〜5歳〜 |
⚠️ 鑑別ポイント:「構成遊び」「ふり遊び(象徴遊び)」「感覚運動遊び」「規則遊び」は**Piaget(ピアジェ)の認知的遊び分類**であり、Partenの社会的遊び分類とは別物。国試では両者を混同させる選択肢が頻出するため、提唱者と分類軸(社会性 vs 認知)をセットで覚えること。