第19回 言語聴覚士国家試験 第134問
臨床心理学第19回
青年期における心理の特徴を記述する用語として誤っているのはどれか。
- 1.役割実験
- 2.モラトリアム
- 3.心理的離乳
- 4.第一反抗期 ✓
- 5.アイデンティティの模索
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 第一反抗期
第一反抗期は幼児期(2~4歳)の特徴であり、青年期の心理的特徴ではありません。青年期は思春期以降の段階で、アイデンティティの確立やモラトリアムなど、より複雑な心理発達の課題に直面します。
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【各選択肢の解説】
1. 役割実験
✅ 正しい。青年期には、異なる役割や行動パターンを試行錯誤しながら実験的に試す傾向が見られます。これはアイデンティティ模索プロセスの一部であり、エリクソンも指摘している発達課題です。
2. モラトリアム
✅ 正しい。青年期特有の心理状態で、大人になることを遅延させ、人生の選択肢を模索する心理社会的段階を指します。Erikson と Marcia が提唱した重要な青年期概念で、試験頻出です。
3. 心理的離乳
✅ 正しい。青年期における親からの心理的独立プロセスを示します。青年が親への依存から脱却し、自分の判断と価値観に基づいて行動するようになる過程であり、青年期の発達課題として重要です。
4. 第一反抗期
❌ 誤り。第一反抗期は幼児期(2~4歳頃)の発達段階の特徴です。「いやいや期」「反抗期」などとも呼ばれ、この時期の子どもは親の指示に反発する行動を示します。青年期ではなく、より早い発達段階に該当するため、青年期を記述する用語としては不適切です。
5. アイデンティティの模索
✅ 正しい。青年期の中心的な心理課題です。Erikson の発達段階論で「同一性対同一性混乱」と呼ばれ、青年が「自分は誰なのか」「何になりたいのか」を模索する過程は青年期の最大の特徴です。
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【試験対策ポイント】
発達段階と各課題の対応関係(必須知識)
| 発達段階 | 年代 | 主要心理的課題 |
|---|---|---|
| 乳幼児期 | 0~2歳 | 基本的信頼感 |
| 幼児期 | 2~4歳 | **第一反抗期**(いやいや期) |
| 児童期 | 4~12歳 | 勤勉性 |
| **青年期** | 12~18歳+ | アイデンティティ模索、モラトリアム、心理的離乳、役割実験 |
| 成人期 | 18~65歳 | 親密性、生殖性 |
| 老年期 | 65歳~ | 統合性、絶望感の克服 |
青年期の心理的特徴(キーワード暗記)
- モラトリアム:Marcia提唱。意思決定を遅延させ、選択肢を模索する状態
- 心理的離乳:親からの心理的独立(情動的離乳)
- 役割実験:異なる役割を試行錯誤的に試す行動
- アイデンティティの模索:「自分とは何か」の探求(Erikson 同一性対同一性混乱)
- 第二反抗期(※記述なし):思春期における親への反発(ただし「第一反抗期」ではない)
紛らわしい点
「反抗期」という用語は幼児期(第一反抗期)と青年期(第二反抗期、ただし本問題の選択肢にはない)に見られますが、発達段階が異なります。本問では「第一反抗期」が幼児期の概念であることを認識することが重要です。