第19回 言語聴覚士国家試験 第151問
言語聴覚障害総論第19回
言語聴覚士の業務について誤っているのはどれか 。
- 1.同じ障害、重症度であれば同じ内容の訓練を実施しなければならない。 ✓
- 2.訓練は患者、家族への説明と同意に基づいて実施しなければならない。
- 3.業務上知り得た秘密を言語聴覚士でなくなった後も漏らしてはならない。
- 4.個人情報の記載された書類は適正に管理しなければならない。
- 5.患者に主治の医師があるときは、その指導を受けなければならない。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 同じ障害、重症度であれば同じ内容の訓練を実施しなければならない。
言語聴覚士の訓練は患者個々のニーズ、背景因子(年齢、職業、生活環境、動機づけなど)に基づいてオーダーメイドで実施する必要があります。同じ診断名・重症度であっても、個人差に応じた個別化された訓練プログラムが倫理的・臨床的に求められるため、「同じ内容の訓練を実施しなければならない」という説明は誤りです。
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【各選択肢の解説】
1. 同じ障害、重症度であれば同じ内容の訓練を実施しなければならない。
❌ 誤り。言語聴覚士の訓練は個別化原則に基づきます。患者の個人的背景、生活目標、認知機能、家族支援体制など多面的な要因を考慮した、患者ごとの個別的な訓練計画が必須です。
2. 訓練は患者、家族への説明と同意に基づいて実施しなければならない。
✅ 正しい。インフォームドコンセントの原則に基づき、訓練内容・目的・方法を患者・家族に説明し、同意を得た上で訓練を実施することは言語聴覚士の基本的倫理義務です。
3. 業務上知り得た秘密を言語聴覚士でなくなった後も漏らしてはならない。
✅ 正しい。言語聴覚士法第23条で「守秘義務」が規定されており、免許失効後も職務上知り得た秘密の守秘義務は継続します。違反時は50万円以下の罰金に処せられます。
4. 個人情報の記載された書類は適正に管理しなければならない。
✅ 正しい。個人情報保護方針および医療法に基づき、患者の個人情報(カルテ、検査記録、診療情報)は鍵をかけた施設内で適正に管理する義務があります。
5. 患者に主治の医師があるときは、その指導を受けなければならない。
✅ 正しい。言語聴覚士は医療専門職であり、医師による指導下で業務を実施する義務があります(言語聴覚士法第2条)。医師の指示なしに独立した訓練実施はできません。
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【試験対策ポイント】
言語聴覚士の業務における倫理・法的責任
| 重要項目 | 内容 |
|---|---|
| インフォームドコンセント | 訓練前の説明と同意が必須(選択肢2) |
| 個別化の原則 | 同じ診断であっても患者ごとに訓練内容を変更必須(選択肢1:誤り) |
| 守秘義務 | 免許失効後も継続、違反時は50万円以下罰金(選択肢3) |
| 個人情報管理 | 適正な保管・廃棄が法的義務(選択肢4) |
| 医師の指導 | 医療専門職として医師の指導下で業務実施(選択肢5) |
頻出キーワード:
- 個別化(個別対応)、患者中心アプローチ
- 医療の倫理4原則(自律性尊重、利益、危害回避、公正)
- 言語聴覚士法第23条(守秘義務)