STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第157問

失語症第19回
失語症のICF(国際生活機能分類)における活動を評価する検査はどれか。
  1. 1.GCS
  2. 2.失語症語彙検査
  3. 3.モーラ分解・抽出検査
  4. 4.レーヴン色彩マトリックス検査
  5. 5.実用コミュニケーション能力検査 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 実葉コミュニケーション能力検査 ICFの「活動」は、「実際の生活場面でどの程度機能しているか」を評価する領域です。実葉コミュニケーション能力検査は、日常生活の具体的なコミュニケーション場面(対話・質問応答・説明など)での実行能力を測定する検査であり、ICFの活動レベルに該当します。一方、他の選択肢は全て「心身機能」(言語機能や認知機能の障害そのもの)を評価する検査です。 --- 【各選択肢の解説】 1. GCS(グラスゴーコーマスケール) ❌ 誤り。GCSは意識レベルを評価する尺度であり、失語症検査ではありません。また、評価対象が意識水準という心身機能であり、ICFの活動とは無関係です。 2. 失語症語彙検査 ❌ 誤り。語彙理解・想起能力など「言語機能」という心身機能を評価しています。標準失語症検査(SLTA)や失語症構文検査と同様に、言語的な障害の有無・程度を測定するため、ICFの心身機能レベルです。 3. モーラ分解・抽出検査 ❌ 誤り。音韻処理能力(音の分析・操作)という認知的な心身機能を評価しています。「実生活でのコミュニケーション遂行」とは異なります。 4. レーヴン色彩マトリックス検査 ❌ 誤り。非言語的な推理・認知能力(特に視覚的思考)を測定する知能検査です。言語以前の認知機能という心身機能を評価しており、コミュニケーション活動そのものの評価ではありません。 5. 実用コミュニケーション能力検査 ✅ 正しい。実生活の対話場面(相手への質問・物語説明・状況説明など)でのコミュニケーション遂行能力を評価します。これは「実際の生活環境でどの程度機能しているか」というICFの活動領域そのものです。 --- 【試験対策ポイント】 ICFの3つの評価レベルと失語症検査の分類 | ICFレベル | 定義 | 評価対象例 | 該当検査 | |---|---|---|---| | 心身機能 | 身体機能・認知機能の障害そのもの | 言語機能の障害、認知機能の低下 | SLTA、失語症語彙検査、レーヴン検査 | | 活動 | 個人が実際に実行できること | 日常場面でのコミュニケーション遂行能力 | 実用コミュニケーション能力検査 | | 参加 | 人生場面への関与(社会的役割) | 仕事復帰、社会交流への参加 | 質的評価、家族聴取 | 失語症検査選別のコツ - 「検査」という名称が付いていても、評価対象が「言語機能」の障害なら心身機能 - 「実生活」「実際の」「コミュニケーション能力」などのキーワード=活動レベルの可能性大 - ICF問題では「何を測っているか」(障害そのものか、実生活での遂行か)を問われている 頻出の心身機能検査(不正答選択肢) - SLTA(標準失語症検査):理解・復唱・読み・書きの言語各領域 - 失語症構文検査:文法理解 - モーラ分解・抽出検査:音韻処理 - レーヴン検査:非言語認知機能
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