STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第160問

高次脳機能障害第19回
日常生活における記憶障害対する検査はどれか。
  1. 1.リバーミード行動記憶検査 ✓
  2. 2.三宅式記銘力検査
  3. 3.レイ複雑図形検査
  4. 4.ベントン視覚記銘検査
  5. 5.ウェスクラー記憶検査

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — リバーミード行動記憶検査 リバーミード行動記憶検査(RBMTは、日常生活場面を模擬した実践的な課題を通じて、実生活に即した記憶機能を評価する検査です。対象者が実際に日常で経験するような記憶課題(約束を思い出す、物の場所を覚えるなど)を検査することが特徴で、臨床的な有用性が高いため、記憶障害の実生活への影響を直接的に評価できます。 --- 【各選択肢の解説】 1. リバーミード行動記憶検査 ✅ 正しい。日常生活に即した課題(例:名前を覚える、約束の時間を思い出す、顔写真と名前を関連付けるなど)を通じて、実生活に即した記憶機能を評価します。構成化された検査室での検査ではなく、生活関連課題を用いるため、実生活への記憶障害の影響を直接的に測定できます。 2. 三宅式記銘力検査 ❌ 誤り。短期記憶および符号化能力を測定する検査であり、主に言語性記憶(数字や言葉の記憶)の基礎能力を評価します。日常生活場面の模擬ではなく、実験室的な課題が中心であるため、実生活への汎化を評価するものではありません。 3. レイ複雑図形検査 ❌ 誤り。視覚空間認知能力と視覚構成能力、および視覚記憶を評価する検査です。記憶そのものではなく、複雑な図形の知覚・構成・再現能力が焦点であり、日常生活記憶検査ではありません。 4. ベントン視覚記銘検査 ❌ 誤り。抽象的な図形パターンの視覚記憶を測定する検査で、短期視覚記憶能力を定量的に評価します。しかし課題は視覚的パターン認識中心であり、日常生活に関連した記憶課題ではありません。 5. ウェスクラー記憶検査 ❌ 誤り。言語性・視覚性記憶の複数下位検査を含む総合的記憶検査ですが、検査室内での標準化された課題が中心です。日常生活場面を直接模擬する設計ではないため、実生活記憶障害の評価という点では間接的です。 --- 【試験対策ポイント】 | 検査名 | 評価対象 | 特徴 | 実生活評価 | |---|---|---|---| | リバーミード行動記憶検査 | 日常生活記憶 | 生活関連課題 | ✅ 直接的 | | 三宅式記銘力検査 | 短期記憶・符号化 | 数字・言語課題 | ❌ 間接的 | | レイ複雑図形 | 視覚構成・認知 | 図形再現 | ❌ 認知機能 | | ベントン視覚記銘 | 視覚記憶 | 抽象パターン | ❌ 間接的 | | ウェスクラー記憶検査 | 総合記憶能力 | 標準化課題 | ❌ 間接的 | 重要ポイント: - 「日常生活における記憶障害」→「実生活に即した評価」が必須 - リバーミード検査のみが「行動」を冠し、実践的課題を使用 - 他は検査室内での標準化・定量化を重視する検査
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