STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第166問

小児科学第19回
ウィリアムズ症候群について誤っているのはどれか。
  1. 1.知的障害
  2. 2.心血管病変
  3. 3.視空間認知障害
  4. 4.21番染色体異常 ✓
  5. 5.良好な聴覚言語性短期記憶

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 21番染色体異常 ウィリアムズ症候群は7番染色体の微小欠失(7q11.23)に起因する遺伝性疾患です。21番染色体異常はダウン症候群の原因であり、ウィリアムズ症候群の特徴ではありません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 知的障害 ✅ 正しい。ウィリアムズ症候群では軽度~中等度の知的障害が認められることが多く、IQ平均は50~60程度とされています。 2. 心血管病変 ✅ 正しい。本症の主要な特徴の一つで、特に大動脈弁上狭窄(SVAS)が典型的です。肺動脈狭窄など他の心血管異常も合併することがあります。 3. 視空間認知障害 ✅ 正しい。知的障害がある一方で、言語性IQは相対的に保たれているという「不均等な認知プロフィール」が特徴です。視空間認知能力は特に低下します。 4. 21番染色体異常 ❌ 誤り。これはウィリアムズ症候群の原因ではありません。21番染色体異常はダウン症候群(トリソミー21)の原因です。ウィリアムズ症候群は7番染色体の微小欠失が原因です。 5. 良好な聴覚言語性短期記憶 ✅ 正しい。ウィリアムズ症候群の特異的な認知特性の一つです。言語性短期記憶が比較的良好に保たれており、音韻認識や聴覚的な言語処理は得意とされています。 --- 【試験対策ポイント】 ウィリアムズ症候群とダウン症候群の鑑別: | 項目 | ウィリアムズ症候群 | ダウン症候群 | |---|---|---| | 原因 | 7番染色体微小欠失(7q11.23) | 21番染色体トリソミー | | 知的障害 | 軽度~中等度(IQ 50~60) | 軽度~重度(IQ 35~55) | | 言語能力 | 相対的に保持(言語優位) | 言語性IQが低い | | 視空間認知 | 著しく低下(弱点) | 比較的保持 | | 心血管病変 | 大動脈弁上狭窄(SVAS) | 心内膜床欠損など | | 顔貌 | エルフ様顔貌(大きな耳) | 扁平顔 | | 性格特性 | 社交的・フレンドリー | 特異的な性格傾向なし | 重要な認知プロフィール:言語的に流暢で社交的であるが、視空間認知と構成能力が著しく低下している点が本症の特徴です。
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