第19回 言語聴覚士国家試験 第168問
言語発達障害学第19回
発達検査と適応年齢(発達段階)とで誤っている組合わせはどれか。
a.LCスケール ― 6歳以上
b.<S-S法>言語発達遅滞検査 ― 0歳~6歳
c.質問-応答検査 ― 2歳~就学前
d.STRAW ― 小学校低学年以上
e.フロスティッグ視知覚発達検査 ― 小学校高学年以上
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — a,e
発達検査は対象年齢が厳密に設定されており、年代とともに改訂されています。特にLCスケールは実用的範囲が限定され、フロスティッグ視知覚発達検査は対象年齢がより低い段階です。この2つが誤った組合わせです。
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【各選択肢の解説】
a. LCスケール — 6歳以上
❌ 誤り。LCスケール(Language Comprehension Scale)の対象年齢は3歳~6歳であり、「6歳以上」は上限を超えています。言語理解能力を測定する検査ですが、就学前の限定された年齢層が対象です。
b. <S-S法>言語発達遅滞検査 — 0歳~6歳
✅ 正しい。S-S法言語発達遅滞検査は新生児から6歳までを対象とした総合的な言語発達検査です。音韻・語彙・文法などの複合的発達を評価します。
c. 質問-応答検査 — 2歳~就学前
✅ 正しい。質問-応答検査は2歳から就学前児(約6歳)を対象とし、理解語彙と表出語彙を評価する標準化された検査です。幼児期の言語発達評価に広く使用されています。
d. STRAW — 小学校低学年以上
✅ 正しい。STRAW(Standard Test of Reading Ability and Writing)は小学校低学年以上を対象とした読み書き能力検査です。構音障害との関連性を評価することもできます。
e. フロスティッグ視知覚発達検査 — 小学校高学年以上
❌ 誤り。フロスティッグ視知覚発達検査は3歳~8歳(小学1~2年)が対象であり、「小学校高学年以上」は対象外です。視知覚発達の評価には年齢の上限が定められており、高学年では使用できません。
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【試験対策ポイント】
主要な言語発達検査と対象年齢:
| 検査名 | 対象年齢 | 主評価項目 |
|---|---|---|
| S-S法言語発達遅滞検査 | 0~6歳 | 音韻・語彙・文法・音韻弁別 |
| LCスケール | 3~6歳 | 言語理解能力 |
| 質問-応答検査 | 2~就学前 | 理解語彙・表出語彙 |
| STRAW | 小学1年以上 | 読み書き能力 |
| フロスティッグ視知覚発達検査 | 3~8歳(小2まで) | 視知覚発達 |
| PVT-R(絵画語彙検査) | 2.5~12歳 | 語彙理解 |
紛らわしいポイント:
- 検査の「対象年齢の上限」は固定的:フロスティッグは高学年対象ではない
- LCスケールは3歳からの開始であり、0歳対象ではない
- 視知覚検査は就学初期までが主対象(複雑な視知覚課題は低学年向け)