STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第17問

臨床歯科医学/口腔外科学第19回
誤っているのはどれか。
  1. 1.エナメル質は象牙質より有機質が多い。 ✓
  2. 2.象牙質は終生、形成される。
  3. 3.セメント質は歯根表面を覆う硬組織である。
  4. 4.歯根膜には感覚受容器がある。
  5. 5.歯髄は象牙質に囲まれている。

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — エナメル質は象牙質より有機質が多い。 エナメル質は無機質(ハイドロキシアパタイト)が約96%を占め、有機質はわずか約4%です。これに対し象牙質は無機質約70%、有機質約30%と象牙質の方が有機質に富んでいます。よって「エナメル質が象牙質より有機質が多い」という記述は誤りです。 --- 【各選択肢の解説】 1. エナメル質は象牙質より有機質が多い。 ❌ 誤り。エナメル質は無機質が96%で非常に硬いが、有機質は約4%と少ない。象牙質は無機質70%・有機質30%と、象牙質の方が有機質に富んでいる。このため象牙質はエナメル質より柔軟性がある。 2. 象牙質は終生、形成される。 ✅ 正しい。象牙質は象牙芽細胞により生涯を通じて形成され続け、第二象牙質(継続象牙質)として加わる。これが象牙質が象牙細管を通じて象牙芽細胞と連絡を保つ理由でもある。 3. セメント質は歯根表面を覆う硬組織である。 ✅ 正しい。セメント質はエナメル質が終わる歯頸部から歯根尖端まで、歯根表面を覆う骨に類似した硬組織である。エナメル質よりも軟らかい。 4. 歯根膜には感覚受容器がある。 ✅ 正しい。歯根膜は歯槽骨と歯根セメント質の間の結合組織で、多数の神経線維と感覚受容器(圧覚・触覚受容器)を含む。咀嚼時の負荷感知に重要な役割を果たす。 5. 歯髄は象牙質に囲まれている。 ✅ 正しい。歯髄は歯冠部では歯髄腔として象牙質に、歯根部では根管として象牙質に囲まれている。歯髄腔の形態は歯の形態に準じている。 --- 【試験対策ポイント】 歯の硬組織:構成成分比較表 | 組織 | 無機質 | 有機質 | 特徴 | |---|---|---|---| | エナメル質 | 約96% | 約4% | 最も硬い。再生不可 | | 象牙質 | 約70% | 約30% | 弾力性あり。終生形成 | | セメント質 | 約45% | 約55% | 象牙質より柔軟 | | 骨 | 約65% | 約35% | セメント質に類似 | 重要知識 - エナメル質:無機質が圧倒的に多い→最硬い、再生不可 - 象牙質:「終生形成される」が国試頻出キーワード - 歯根膜:神経線維・血管・圧覚受容器が豊富→知覚に重要 - 歯髄:神経・血管の束。虫歯で侵されると激痛の原因に 頻出誤りやすいポイント - 「エナメル質が最も有機質が多い」と逆に覚えると誤り - 象牙質は神経線維(象牙細管)を通じて象牙芽細胞と生涯連絡→終生形成の根拠
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