STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第174問

音声障害第19回
GRBAS評価の項目として誤っているのはどれか。
  1. 1.痙攣性 ✓
  2. 2.粗糙性
  3. 3.気息性
  4. 4.無力性
  5. 5.努力性

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 痙攣性 GRBAS評価は声質を客観的に評価するための国際標準スケールですが、「痙攣性」は含まれていません。GRBAS評価の5項目は「G(全体的印象)・R(粗糙性)・B(気息性)・A(無力性)・S(努力性)」です。痙攣性嗄声は音声障害の臨床的重要性は高いものの、GRBAS評価の体系に組み込まれていない項目です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 痙攣性 ❌ 誤り。GRBAS評価には含まれていません。痙攣性嗄声は音声障害の分類として臨床的には重要ですが、GRBAS標準スケールの5項目に組み込まれていない項目です。 2. 粗糙性(R:Roughness) ✅ 正しい。声帯の振動が不規則で、ザラザラした不安定な音質を評価します。GRBAS評価の第1項目です。 3. 気息性(B:Breathiness) ✅ 正しい。声帯の閉鎖不全によるすかすかした呼気音の混入を評価します。GRBAS評価の第2項目です。 4. 無力性(A:Asthenia) ✅ 正しい。声の強さ・パワーが低い虚弱な声質を評価します。GRBAS評価の第3項目です。 5. 努力性(S:Strain) ✅ 正しい。音声を出すための努力感や緊張感を評価します。GRBAS評価の第4項目です。 --- 【試験対策ポイント】 GRBAS評価の正式項目: | 記号 | 日本語名 | 定義 | |---|---|---| | G | 全体的印象 | 声の総合的な異常度(0~3点) | | R | 粗糙性 | ザラザラした不規則な音質 | | B | 気息性 | 呼気の混入感 | | A | 無力性 | 声が弱い・虚弱感 | | S | 努力性 | 発声に要する緊張感 | 各項目は0~3点で評価(0=正常、3=高度な異常) 類似概念との区別: - 痙攣性嗄声→喉頭痙攣による音声の絞り出される不安定性(GRBAS体系外) - 粗糙性→振動の不規則性(G・Rに近い) - 努力性→発声の努力感(痙攣性嗄声でも見られるが別概念) 臨床的重要性: - ST国試では「GRBAS評価の5項目の正確な記憶」が頻出 - 「含まれない項目」を選ぶ問題形式(本問)か「各項目の定義選択」が主要な出題パターン
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