第19回 言語聴覚士国家試験 第179問
機能性構音障害第19回
正しい組み合わせはどれか。
a.開鼻声 ― 鼻咽腔内視鏡
b.声門破裂音 ― 咽頭ストロボスコープ
c.鼻咽腔構音 ― OAE
d.口蓋化構音 ― パラトグラフィ
e.側音化構音 ― 鼻息鏡
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — a,d,e
機能性構音障害の各タイプと、診断・評価に用いられる検査機器の組み合わせを問う問題です。正答は「開鼻声―鼻咽腔内視鏡」「口蓋化構音―パラトグラフィ」「側音化構音―鼻息鏡」です。
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【各選択肢の解説】
a. 開鼻声 ― 鼻咽腔内視鏡
✅ 正しい。開鼻声は鼻咽腔閉鎖不全が原因です。鼻咽腔内視鏡により、軟口蓋や側咽頭壁の動きが十分かを直視観察できるため、最適な検査機器です。
b. 声門破裂音 ― 咽頭ストロボスコープ
❌ 誤り。声門破裂音は口腔内の帯気圧上昇を利用した構音障害で、喉頭の形態的異常は伴いません。咽頭ストロボスコープは声帯振動を観察する機器ですが、本検査では不要です。診断には「聴覚判定」が主体です。
c. 鼻咽腔構音 ― OAE
❌ 誤り。鼻咽腔構音は鼻孔から呼気を逃がす異常な構音で、鼻息鏡で鼻呼気の有無を確認します。OAE(耳音響放射)は新生児聴覚スクリーニング検査であり、構音障害の評価とは無関係です。
d. 口蓋化構音 ― パラトグラフィ
✅ 正しい。口蓋化構音は舌が硬口蓋に接触する異常な構音です。パラトグラフィ(発音パラティノグラム)は舌と硬口蓋の接触パターンを記録できるため、最適な検査機器です。
e. 側音化構音 ― 鼻息鏡
✅ 正しい。側音化構音は呼気が舌側部から逃げる異常な構音です。音の鼻漏出は伴わないため、聴覚検査と視覚検査で判定します。鼻息鏡により「鼻呼気がないこと」で側音化を確認できます。
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【試験対策ポイント】
機能性構音障害の検査機器対応表
| 構音障害 | 評価機器 | 目的 |
|---|---|---|
| 開鼻声 | 鼻咽腔内視鏡 | 鼻咽腔閉鎖機能の直視 |
| 鼻咽腔構音 | 鼻息鏡 | 鼻呼気の有無判定 |
| 口蓋化構音 | パラトグラフィ | 舌と硬口蓋の接触位置確認 |
| 側音化構音 | 鼻息鏡 | 異常鼻呼気がないことを確認 |
| 歯音化構音 | 口腔内観察 | 舌位置の視覚確認 |
重要な鑑別点
- OAE:聴覚評価専用(新生児スクリーニング)。構音障害評価には用いない
- 咽頭ストロボスコープ:声帯振動観察用。構音障害の器質的評価ではない
- 「鼻息鏡の使用対象」:開鼻声(鼻呼気あり)と側音化構音(鼻呼気なし)の両方で活用可能だが、目的が異なる