第19回 言語聴覚士国家試験 第188問
吃音第19回
吃音のある幼児の親への助言として適切なのはどれか。
a.子供の話をゆっくり聞く。
b.吃音は良くならないと親に説明する。
c.子供にできるだけ多く質問する。
d.子供が話すときに心配そうな顔をしない。
e.「ゆっくり言いなさい」という注意をしない。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — a,d,e
吃音のある幼児への親の関わり方は、発話環境を整え、心理的なストレスを減らすことが治療の基本です。正答の3つはいずれも「聞き手としての親の姿勢」と「子どもへの接触方法」が適切であり、吃音を悪化させません。
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【各選択肢の解説】
a. 子供の話をゆっくり聞く。
✅ 正しい。親がゆっくり聞くことで、子どもが焦らず、時間的圧力を感じずに話すことができます。吃音児は特に「早く話さなければ」というプレッシャーで症状が悪化するため、親のペースダウンは極めて有効な環境調整です。
b. 吃音は良くならないと親に説明する。
❌ 誤り。幼児期吃音は予後良好であり、回復率が高いとされています。「治らない」と説明することは親の希望を奪い、治療への動機付けを低下させます。むしろ「早期対応で改善の可能性が高い」と説明すべきです。
c. 子供にできるだけ多く質問する。
❌ 誤り。質問を増やすことは会話の「やり取り」回数を増やし、子どもの発話機会=失敗機会を増加させます。特に吃音児は質問に対して焦って答えようとするため、質問の頻度は最小限にすべきです。
d. 子供が話すときに心配そうな顔をしない。
✅ 正しい。親が心配そうな表情を示すと、子どもが「自分の話し方は問題」と強く認識し、さらに不安が増します。吃音は心理的ストレスで悪化するため、親は受容的で落ち着いた態度を保つことが重要です。
e. 「ゆっくり言いなさい」という注意をしない。
✅ 正しい。直接的な指摘は子どもに「自分の話し方は悪い」というメッセージを与え、自意識を高めて症状を悪化させます。親からの修正指導は避けるべきです。
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【試験対策ポイント】
| 適切な親の対応 | 理由 |
|---|---|
| ゆっくり聞く | 時間的圧力軽減 |
| 受容的表情を保つ | 不安・自意識低減 |
| 直接指摘しない | 心理的ストレス回避 |
| 質問を減らす | 発話機会=失敗機会削減 |
キーワード:環境調整・親の態度・心理的ストレス軽減
吃音児への「親への助言」問題の頻出パターン:
- 幼児期吃音は予後良好(「治らない」は不適切)
- 治療は親の姿勢改善が約50~60%の効果
- 「直接的指摘」と「質問の多用」は厳禁
- 修正指導よりも「受容的環境」が優先