第19回 言語聴覚士国家試験 第197問
補聴器・人工内耳第19回
補聴器に関連する用語として適切でないのはどれか。
- 1.フック
- 2.イヤモールド
- 3.コード化法 ✓
- 4.ノンリニア増幅
- 5.ファンクショナルゲイン
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — コード化法
補聴器の関連用語は、補聴器の物理的構造・フィッティング・増幅方式・効果測定に関わる概念ですが、コード化法は聴覚心理学における言語音の知覚研究(スペクトルコードなど)に属する理論であり、補聴器の実務用語ではありません。
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【各選択肢の解説】
1. フック
✅ 正しい。耳かけ型補聴器の音声出力チューブが耳甲介に引っかかる金属部品。チューブ固定や音響特性調整に使用される実用的な補聴器部品です。
2. イヤモールド
✅ 正しい。耳掛け型・箱型補聴器で耳に装着する部分。耳介の形態に合わせてカスタム製作され、補聴器の基本的なフィッティング部材です。
3. コード化法
❌ 誤り。聴覚神経科学における音響信号の神経表現理論(周波数コード・タイミングコードなど)であり、補聴器の実装や選択・フィッティングに関連する用語ではありません。補聴器用語の文脈では不適切です。
4. ノンリニア増幅
✅ 正しい。入力音圧レベルに応じて増幅量が変わる方式。圧縮増幅(動的範囲圧縮)が代表例で、難聴者の聴覚リクルートメント対策として一般的に使用されます。
5. ファンクショナルゲイン
✅ 正しい。補聴器装用時の閾値改善度を測定する指標。補聴器なし時の気導閾値と装用後の気導閾値の差(dB)で、補聴器の実際の効果を評価する臨床的に重要な概念です。
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【試験対策ポイント】
補聴器関連用語の分類:
| 分類 | 用語 | 内容 |
|---|---|---|
| 構造部品 | フック、イヤモールド | 補聴器本体と耳の接合部 |
| 増幅方式 | ノンリニア増幅、リニア増幅 | 入力に対する利得の変化パターン |
| 効果測定 | ファンクショナルゲイン、REUR | 補聴器装用による利益の定量化 |
| 関連理論 | 周波数分析、GAINの計算 | 補聴器フィッティング基礎理論 |
| **不適切** | **コード化法** | **聴覚神経生理学理論(補聴器と無関係)** |
キーワード:
- 「コード化法」=聴覚神経の周波数・タイミング情報の符号化理論
- 「ファンクショナルゲイン」=実装用補聴器での聴覚閾値改善
- 「ノンリニア」=小さい音は増幅、大きい音は圧縮(難聴対応)