第19回 言語聴覚士国家試験 第29問
心理測定法第19回
検査の信頼性の概念に含まれないのはどれか。
- 1.結果の再現性
- 2.内的整合性
- 3.平行検査との等価性
- 4.理論的予測との一致性 ✓
- 5.検査の等質性
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 理論的予測との一致性
信頼性とは「測定結果がどの程度安定していて、再現可能か」という概念です。一方、理論的予測との一致性は「妥当性」に属する概念であり、信頼性ではありません。信頼性が高くても、その測定が本当に測定したい特性を測定しているとは限らず、その適切性を判断するのが妥当性です。
---
【各選択肢の解説】
1. 結果の再現性
✅ 正しい。信頼性の中核概念である再検査信頼性(テスト・リテスト信頼性)に該当します。同じ対象者を同じ条件で再度測定したときに、同程度の結果が得られるかどうかを評価します。
2. 内的整合性
✅ 正しい。クロンバックのアルファ係数やKuder-Richardson公式などで測定される概念です。検査内の複数項目が、同じ特性を測定しているかの一貫性を示します。
3. 平行検査との等価性
✅ 正しい。平行検査信頼性(同等形式信頼性)として、異なる形式だが同等の内容を測定する2つの検査を同じ対象者に実施し、結果の相関を見るものです。
4. 理論的予測との一致性
❌ 誤り。これは「妥当性」の概念です。検査が理論的に予測される結果と一致するかは、その検査が本当に測定すべき特性を測定しているか(構成概念妥当性)を評価するもので、信頼性ではありません。
5. 検査の等質性
✅ 正しい。内的整合性と同義で、検査を2分して相関を見る折半法などの方法で測定されます。検査内の項目がどの程度均質性を持つかを示します。
---
【試験対策ポイント】
信頼性と妥当性の概念区別:
| 概念 | 定義 | 具体例 |
|---|---|---|
| 信頼性 | 測定結果の安定性・再現性 | 再検査信頼性、内的整合性、平行検査信頼性 |
| 妥当性 | 検査が本当に測定したいもの測定しているか | 構成概念妥当性、基準関連妥当性、理論的予測との一致性 |
信頼性の4つのタイプ:
・再検査信頼性:結果の再現性
・平行検査信頼性:平行検査との等価性
・内的整合性(折半法も含む):検査の等質性・項目間の一貫性
・評者間信頼性:複数評者の判定の一致度(主観的検査で重要)
キーワード:信頼性は「同じ状態なら同じ結果」、妥当性は「本来測定したいものが測定されているか」