第19回 言語聴覚士国家試験 第34問
生涯発達心理学第19回
児童期の記述として誤っているのはどれか。
a.認知発達に関しては、メタ認知が発達する時期である。
b.Erikson.E.H.によると、この時期の発達課題は勤勉性―劣等感である。
c.Freu
d.S.によると、潜伏期と呼ばれる。
d Piaget.J.によると、前操作期と呼ばれる。
e.言語発達に関しては、二項関係コミュニケーションが発達する時期である。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — d, e
児童期の発達を正しく理解する問題です。児童期(学齢期)は一般的に6〜12歳を指し、この時期の発達特性を各理論家がどう述べているかが問われています。正答の「d」「e」が誤った記述であり、a・b・cは児童期の特徴を正確に述べています。
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【各選択肢の解説】
a. 認知発達に関しては、メタ認知が発達する時期である。
✅ 正しい。児童期は具体的操作期(Piaget)に該当し、自分自身の認知過程を認識・評価するメタ認知能力が発達する重要な時期です。学習習慣の形成や問題解決戦略の意識的な活用が可能になります。
b. Erikson.E.H.によると、この時期の発達課題は勤勉性―劣等感である。
✅ 正しい。Eriksonの8段階発達理論で、児童期(6〜12歳)は第4段階「勤勉性対劣等感」に当たります。学校での学習や活動を通じて、能力獲得への勤勉性が発達する一方、失敗経験から劣等感も生じやすい時期です。
c. Freud.S.によると、潜伏期と呼ばれる。
✅ 正しい。Freudの心理性的発達段階では、児童期は「潜伏期」(6〜12歳)と呼ばれます。エディプス複合体が解決され、性的関心が抑制される相対的に静穏な時期とされています。
d. Piaget.J.によると、前操作期と呼ばれる。
❌ 誤り。Piagetの認知発達段階では、児童期は「具体的操作期」(concrete operational stage)です。前操作期(2〜7歳)はその前段階であり、児童期ではありません。児童期は可逆性や保存概念が発達する時期です。
e. 言語発達に関しては、二項関係コミュニケーションが発達する時期である。
❌ 誤り。二項関係コミュニケーション(二者間の相互作用)は幼児期・学前期(2〜5歳)で発達する特徴です。児童期には、複数人との関係、集団コミュニケーション、より複雑な社会的コミュニケーション能力が発達します。また、敬語の習得や場面に応じた言葉遣いの分化も児童期の特徴です。
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【試験対策ポイント】
Piaget認知発達段階との混同が頻出
| 段階 | 年齢 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 感覚運動期 | 0〜2歳 | 対象の永続性 |
| **前操作期** | **2〜7歳** | 自己中心性・物体不変性 |
| **具体的操作期(児童期)** | **6〜12歳** | 可逆性・保存概念・脱中心化 |
| 形式的操作期 | 12歳〜 | 抽象的思考 |
Erikson発達課題との混同を避ける
| 時期 | 発達段階 | 発達課題 |
|---|---|---|
| 幼児期後期 | 第3段階 | 主導性対罪悪感 |
| **児童期** | **第4段階** | **勤勉性対劣等感** |
| 思春期 | 第5段階 | 同一性対同一性混乱 |
Freud心理性的発達段階(児童期は「潜伏期」)
- 口唇期→肛門期→男根期→潜伏期→生殖期
- 児童期は「劣位の立場」ではなく、むしろ無関心な時期
言語発達の段階性(頻出誤解)
- 二