第19回 言語聴覚士国家試験 第54問
言語聴覚障害総論第19回
誤っている組み合わせははどれか。
- 1.RSST ― 呼吸機能 ✓
- 2.WISC-IV ― 知 能
- 3.WMS-R ― 記 憶
- 4.SLTA補助テスト ― 発声発語器官と構音
- 5.ブローイング検査 ― 鼻咽腔閉鎖機能
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — RSST ― 呼吸機能
RSSBTはRepetitive Saliva Swallowing Testの略で、患者に唾液を嚥下させ、30秒間に何回嚥下できるかを測定する「嚥下機能」の検査です。呼吸機能ではなく、唾液嚥下の能力を評価する検査であるため、誤りです。
---
【各選択肢の解説】
1. RSST ― 呼吸機能
❌ 誤り。RSSBTは嚥下機能検査で、30秒間の反復唾液嚥下回数を測定し、嚥下の安全性・効率性を評価します。呼吸機能を直接評価する検査ではありません。
2. WISC-IV ― 知能
✅ 正しい。WISC-IVはWechsler Intelligence Scale for Children-Fourth Editionで、児童(6~16歳11ヶ月)の知的能力を評価する標準化された知能検査です。
3. WMS-R ― 記憶
✅ 正しい。WMS-RはWechsler Memory Scale-Revisedで、成人の各種記憶機能(即時記憶・短期記憶・長期記憶)を評価する記憶検査です。
4. SLTA補助テスト ― 発声発語器官と構音
✅ 正しい。標準失語症検査(SLTA)の補助テストは、歯列・硬口蓋・舌など発声発語器官の形態・機能と、構音能力を評価する項目を含みます。
5. ブローイング検査 ― 鼻咽腔閉鎖機能
✅ 正しい。ブローイング検査(吹く検査)は鼻咽腔が適切に閉鎖されているかを評価し、開鼻声や鼻漏出の有無を判定する検査です。
---
【試験対策ポイント】
| 検査名 | 正式名称 | 評価対象 | 対象者 |
|---|---|---|---|
| RSST | Repetitive Saliva Swallowing Test | 嚥下機能(唾液嚥下回数) | 全年代 |
| WISC-IV | Wechsler Intelligence Scale for Children-IV | 知能 | 6~16歳11ヶ月 |
| WMS-R | Wechsler Memory Scale-Revised | 記憶機能 | 成人 |
| SLTA補助テスト | 標準失語症検査補助テスト | 発声発語器官・構音 | 失語症者 |
| ブローイング検査 | — | 鼻咽腔閉鎖機能 | 全年代 |
**重要な否定知識:**
- RSSBTは「呼吸機能」検査ではなく「嚥下機能」検査
- RSST中に呼吸を測定するわけではない