第19回 言語聴覚士国家試験 第56問
失語症第19回
第19回 言語聴覚士国家試験 第56問(失語症)の正答は 4 です。意味型PPAは語の意味(語義)が失われる一方、復唱は保たれるのが特徴である。
問題
原発性進行性失語について誤っている組み合わせはどれか。
- 1.非流暢╱失文法型 ― 発語失行
- 2.非流暢╱失文法型 ― 構文理解障害
- 3.意味型 ― 類音性錯読
- 4.意味型 ― 復唱障害 ✓
- 5.ロゴペニック型 ― 音韻性錯読
正答:4番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 52.2%標準
184人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 意味型 ― 復唱障害
意味型PPAは語の意味(語義)が失われる一方、復唱は保たれるのが特徴である。復唱障害は語音の短期保持が落ちるロゴペニック型の中核症状で、型の取り違えが問われている。
【各選択肢の解説】
1. 非流暢╱失文法型 ― 発語失行
✅ 正しい。失文法と発語失行(努力性でたどたどしい発話・一貫しない音の誤り)が中核症状である。
✅ 正しい。失文法と発語失行(努力性でたどたどしい発話・一貫しない音の誤り)が中核症状である。
2. 非流暢╱失文法型 ― 構文理解障害
✅ 正しい。単語の理解は保たれるが、複雑な構文の理解が障害される(診断基準の支持症状)。
✅ 正しい。単語の理解は保たれるが、複雑な構文の理解が障害される(診断基準の支持症状)。
3. 意味型 ― 類音性錯読
✅ 正しい。語の意味の手がかりが使えず文字と音の規則的な対応で読むため、熟字訓などを規則どおりの読みに誤る類音性錯読(表層失読)がみられる。
✅ 正しい。語の意味の手がかりが使えず文字と音の規則的な対応で読むため、熟字訓などを規則どおりの読みに誤る類音性錯読(表層失読)がみられる。
4. 意味型 ― 復唱障害
❌ 誤り(=正答)。意味型(意味性認知症)は呼称と単語の理解が障害されるが、復唱は保たれる。正しくは、復唱障害(とくに文・句の復唱)はロゴペニック型の特徴である。
❌ 誤り(=正答)。意味型(意味性認知症)は呼称と単語の理解が障害されるが、復唱は保たれる。正しくは、復唱障害(とくに文・句の復唱)はロゴペニック型の特徴である。
5. ロゴペニック型 ― 音韻性錯読
✅ 正しい。音韻処理の障害により、自発話・呼称・音読で音韻性の誤りがみられる。
✅ 正しい。音韻処理の障害により、自発話・呼称・音読で音韻性の誤りがみられる。
【試験対策ポイント】
PPA 3型の中核症状と支持症状(Gorno-Tempiniら 国際診断基準 2011)
| 型 | 中核症状 | 支持症状 |
|---|---|---|
| 非流暢/失文法型 | 失文法・発語失行(どちらか1つ以上) | 複雑な構文の理解障害/単語の理解は保たれる/対象の知識は保たれる(3つ中2つ以上) |
| 意味型 | 呼称障害・単語の理解障害(2つとも) | 対象の知識の障害/表層失読・失書/復唱は保たれる/発話(文法・発語の運動面)は保たれる(4つ中3つ以上) |
| ロゴペニック型 | 語想起障害・文と句の復唱障害(2つとも) | 自発話・呼称での音韻性の誤り/単語の理解と対象の知識は保たれる/発語の運動面は保たれる/明らかな失文法がない(4つ中3つ以上) |
構文理解障害・表層失読・音韻性の誤り・復唱が保たれることは支持症状であり、中核症状と混同しない。
復唱が保たれる=意味型、復唱が落ちる=ロゴペニック型で切り分ける。
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