第19回 言語聴覚士国家試験 第69問
言語発達障害学第19回
新版K式発達検査2001で誤っているのはどれか。
a.四角模倣は、4歳相応の検査項目である。
b.0歳から成人まで実施できる。
c.発達指数が算定される。
d.基底年齢の検査項目から開始する。
e.数選びは認知・適応(C-A)の検査項目である。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — d,eが誤り
新版K式発達検査2001は0歳から成人まで実施可能で、基底年齢ではなく「暦年齢相応」の検査項目から開始します。また「数選び」は認知・適応領域ではなく「言語・社会(L-S)領域」の検査項目です。これら2つが誤っています。
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【各選択肢の解説】
a. 四角模倣は、4歳相応の検査項目である。
✅ 正しい。四角模倣(正方形の描画)はK式発達検査2001では4歳相応の検査項目として設定されています。これは図形描画能力の発達段階を評価する重要な項目です。
b. 0歳から成人まで実施できる。
✅ 正しい。新版K式発達検査2001は新生児から成人(最大84歳以上)までの広い発達段階に対応できる包括的な検査として設計されています。
c. 発達指数が算定される。
✅ 正しい。K式発達検査2001では発達指数(DQ)が算定されます。DQ=(発達年齢÷暦年齢)×100で計算され、発達水準を評価する基本的な指標です。
d. 基底年齢の検査項目から開始する。
❌ 誤り。新版K式発達検査2001では「暦年齢(実年齢)相応」の検査項目から開始します。基底年齢から開始すると、実年齢より低い水準から検査を始めることになり、受検者に不必要な負担をかけます。暦年齢相応から開始し、必要に応じて上下に拡張するのが原則です。
e. 数選びは認知・適応(C-A)の検査項目である。
❌ 誤り。「数選び」は認知・適応領域ではなく「言語・社会(L-S)領域」の検査項目です。数概念の形成は言語・社会的発達と関連が深いため、この領域に分類されています。
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【試験対策ポイント】
新版K式発達検査2001の基本構造
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 0歳~成人(84歳以上) |
| 測定領域 | 姿勢・運動(P-M)、認知・適応(C-A)、言語・社会(L-S)の3領域 |
| 開始方法 | 暦年齢(実年齢)相応から開始 |
| 指標 | 発達指数(DQ)を算定 |
頻出項目と該当領域
- 四角模倣:C-A領域(4歳相応)
- 数選び:L-S領域(数概念・言語)
- ブロック構成:C-A領域
検査実施の重要ルール
- 「基底年齢」という概念は新版K式にはない(Bayley検査などで使用される用語との混同に注意)
- 必ず暦年齢相応から開始し、天井項目・床項目を確認して上下に拡張
- 発達指数は3領域それぞれで算定され、全体発達指数も得られる