STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第70問

言語発達障害学第19回
結果がIQで表せる検査はどれか。 a.WPPSI b.K-ABC c.ITPA d.DN-CAS e.コース立方体組み合わせテスト 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — a, e(WPPSI とコース立方体組み合わせテスト) WPPSI とコース立方体組み合わせテストは、IQ(標準得点)として結果が表現される検査です。IQ という単一の指標で評価できる検査を選ぶことが重要です。 --- 【各選択肢の解説】 a. WPPSI ✅ 正しい。ウェクスラー幼児知能検査(Wechsler Preschool and Primary Scale of Intelligence)は、言語性 IQ・動作性 IQ・全 IQ という 3 つの IQ を算出する標準化された知能検査です。言語聴覚士が幼児の認知能力を評価する際の主要な検査です。 b. K-ABC ❌ 誤り。Kaufman Assessment Battery for Children は、認知処理能力を「継次処理」「同時処理」「習得度」の 3 領域で評価し、「処理スタイル指標」として結果を表現します。IQ という形では表されません。 c. ITPA ❌ 誤り。言語学習能力診断検査(Illinois Test of Psycholinguistic Abilities)は、言語学習能力を「受容」「表現」「音韻」「意味」などの下位検査で評価し、言語年齢や偏差値で表現されます。IQ は算出されません。 d. DN-CAS ❌ 誤り。認知評価システム(Das-Naglieri Cognitive Assessment System)は、「計画」「注意」「同時処理」「継次処理」の 4 つの認知過程を評価し、スケール得点で表現されます。IQ は算出されません。 e. コース立方体組み合わせテスト ✅ 正しい。非言語的な知能検査で、視空間認識能力を評価し、IQ(標準得点)として結果が表現されます。言語能力が低い児や聴覚障害児の評価に活用されます。 --- 【試験対策ポイント】 検査の結果表現方法の比較表: | 検査名 | 主要な結果表現 | IQ算出の有無 | |---|---|---| | WPPSI | 言語性IQ・動作性IQ・全IQ | ✅ あり | | K-ABC | 継次処理・同時処理・習得度指標 | ❌ なし | | ITPA | 言語年齢・偏差値 | ❌ なし | | DN-CAS | スケール得点・認知プロフィール | ❌ なし | | コース立方体組み合わせ | IQ(非言語的) | ✅ あり | 頻出の誤解: - K-ABC は「認知処理能力」の指標であり、IQ ではない - ITPA は「言語学習能力」であり、知能検査ではない - DN-CAS は「認知過程」の評価であり、IQ ではない - コース立方体組み合わせテストは「非言語的」であることが特徴(言語能力に依存しない) ST 国試での出題頻度:IQ 算出の有無は「知能検査」と「プロセス重視検査」の区別を問う重要項目です。
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