第20回 言語聴覚士国家試験 第107問
小児科学第20回
ワクチンの任意接種が行われるのはどれか。
a.肺炎球菌
b.インフルエンザ菌
c.大腸菌
d.ブドウ球菌
e.A群溶血性連鎖球菌
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — a,b
ワクチンの任意接種(定期接種ではなく、実費で個別に受ける接種)は肺炎球菌ワクチンとインフルエンザ菌(Hib)ワクチンです。これらは予防接種法で「定期接種」として位置づけられておらず、保護者の判断と負担により実施されます。
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【各選択肢の解説】
a. 肺炎球菌
✅ 正しい。肺炎球菌ワクチン(PCV:小児肺炎球菌結合型ワクチン)は任意接種です。重篤な侵襲性肺炎球菌感染症を予防しますが、定期接種ではなく保護者の選択で接種が行われます。
b. インフルエンザ菌
✅ 正しい。Hibワクチン(インフルエンザ菌b型ワクチン)は任意接種です。化膿性髄膜炎などの重篤な感染症を予防しますが、定期接種対象外のため実費での接種となります。
c. 大腸菌
❌ 誤り。大腸菌に対するワクチンは存在しません。ワクチン開発の対象とならない病原菌で、感染症対策は抗菌薬治療に依存しています。
d. ブドウ球菌
❌ 誤り。ブドウ球菌に対する汎用ワクチンは存在しません。黄色ブドウ球菌は有効なワクチン開発が困難で、感染症の予防は衛生管理と治療が中心です。
e. A群溶血性連鎖球菌
❌ 誤り。A群溶血性連鎖球菌ワクチンは一般的に利用されていません。日本国内では認可されておらず、感染症対策は抗菌薬治療と予防的投与が主体です。
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【試験対策ポイント】
定期接種と任意接種の区分(日本における予防接種法)
| ワクチン | 定期接種 | 任意接種 |
|---|---|---|
| 肺炎球菌 | × | ○ |
| Hib(インフルエンザ菌) | × | ○ |
| ロタウイルス | × | ○ |
| BCG | ○ | × |
| DPT(三種混合) | ○ | × |
| 麻疹・風疹 | ○ | × |
| 水痘 | ○ | × |
| 日本脳炎 | ○ | × |
キーワード整理
- 定期接種:法的義務(努力義務)、公費負担が中心
- 任意接種:保護者の判断、個別の選択肢、実費負担
- 本問の肺炎球菌&Hibは「侵襲性感染症予防」が目的だが、定期接種ではない
頻出誤り:肺炎球菌ワクチンを定期接種と勘違い
- 実際には任意接種だが、重要度が高いため定期接種と誤認しやすい
- 問題文で「定期接種」「任意接種」の判別を常に確認