STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第108問

精神医学第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第108問(精神医学)の正答は 5 です。せん妄は身体疾患や薬剤、手術などを背景に急性に生じる意識障害で、原因が除かれれば改善する可逆性・一過性の状態である。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
せん妄についてで誤っているのはどれか。
  1. 1.急に症状が現れる。
  2. 2.錯覚や幻覚がみられる。
  3. 3.興奮した言動がみられる。
  4. 4.見当識の障害がみられる。
  5. 5.病状が不可逆的に進行する。

正答:5番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:5番 — 病状が不可逆的に進行する

せん妄は身体疾患や薬剤、手術などを背景に急性に生じる意識障害で、原因が除かれれば改善する可逆性・一過性の状態である。「不可逆的に進行する」とする選択肢5は誤りで、これは緩徐に進行する認知症などの特徴と混同したものである。


【各選択肢の解説】

1. 急に症状が現れる
❌ 正しい。せん妄は数時間から数日の経過で急性に発症する。発症の急性さが認知症との鑑別点になる。
2. 錯覚や幻覚がみられる
❌ 正しい。せん妄では錯覚や幻視などの知覚の障害がしばしばみられる。意識の混濁を背景に生じる。
3. 興奮した言動がみられる
❌ 正しい。過活動型のせん妄では興奮や落ち着きのなさがみられる。一方で活動性が低下する低活動型もある。
4. 見当識の障害がみられる
❌ 正しい。時間や場所が分からなくなる見当識障害がみられる。注意の障害とともに中核的な症状である。
5. 病状が不可逆的に進行する
✅ 誤り(=正答)。せん妄は原因の改善により回復する可逆性の状態である。不可逆的に進行するのは認知症などであり、せん妄の特徴ではない。

【試験対策ポイント】

せん妄と認知症の違いを押さえる。

項目せん妄認知症
発症急性緩徐
経過可逆性・変動性進行性
意識混濁清明(初期)

要点はせん妄=急性・可逆性の意識障害である。発症が急で原因の除去により回復する点が、緩徐に進行する認知症との鑑別点になる。症状が一日のうちでも変動する(夜間に悪化しやすい)点もせん妄の特徴として押さえておく。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第20回 全問一覧

▶ 精神医学 の過去問一覧

スポンサーリンク