第20回 言語聴覚士国家試験 第109問
精神医学第20回
うつ病の病前性格の特徴でないのはどれか。
- 1.秩序を好む。
- 2.人付き合いが悪い。 ✓
- 3.環境の変化に弱い。
- 4.勤勉である。
- 5.責任感が強い。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 人付き合いが悪い。
うつ病の病前性格(前うつ病性格)は「秩序好き・勤勉・責任感が強い・几帳面・環境変化への不適応」が特徴とされています。「人付き合いが悪い」は病前性格の典型的特徴ではなく、むしろうつ病発症後に社会的引きこもりや対人回避が二次的に生じるものです。
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【各選択肢の解説】
1. 秩序を好む。
✅ 正しい。うつ病の病前性格は「秩序好き・整理整頓を重視」という特徴があります。完璧志向の一側面です。
2. 人付き合いが悪い。
❌ 誤り。うつ病の病前性格に「人付き合いが悪い」は該当しません。むしろ対人関係に真面目に対応し、職場や社会的役割を過度に意識する傾向があります。うつ病発症後に二次的に社会交渉を避けるようになります。
3. 環境の変化に弱い。
✅ 正しい。転職・転居・昇進など環境変化に適応困難であり、ストレッサーとなりやすい特徴です。新しい状況への心理的柔軟性が低いとされています。
4. 勤勉である。
✅ 正しい。うつ病患者は発症前に仕事を非常に真摯に行う傾向があります。ワーカーホリック的傾向や過剰な労働投資が見られることがあります。
5. 責任感が強い。
✅ 正しい。うつ病の病前性格の最重要特徴の一つです。自分の責任を過度に背負い、他者への申し訳ない気持ちが強いとされています。
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【試験対策ポイント】
病前性格(前うつ病性格)の典型的特徴
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 秩序好き・几帳面 | 整理整頓を重視、完璧志向 |
| 勤勉性 | 仕事に打ち込む、ワーカーホリック傾向 |
| 責任感が強い | 自責念慮、他者への申し訳ない気持ち |
| 環境変化への不適応 | 転職・昇進などがストレッサーになりやすい |
| 対人関係への真摯性 | 人間関係を大切にするが完璧性を求める |
【注意】人付き合いが「悪い」わけではなく、むしろ「対人関係に真面目」→「完璧性を求める」→「発症後に社会交渉を避ける」という流れ
【誤りやすいポイント】
- 「社会的引きこもり」はうつ病発症後の症状であって、病前性格ではない
- 「人付き合いが悪い」=分裂病性格(回避性人格障害的特徴)と混同しやすい