第20回 言語聴覚士国家試験 第116問
形成外科学第20回
口腔粘膜の消毒に用いられないのはどれか。
- 1.逆性石鹸
- 2.アクリノール
- 3.ポビドンヨード
- 4.ホルマリン ✓
- 5.オキシドール
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — ホルマリン
ホルマリンは強い毒性と刺激性があるため、口腔粘膜などの生体組織の消毒には使用されません。ホルマリンは病理組織の固定液として用いられる化学薬品であり、口腔内消毒に適した消毒薬ではありません。
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【各選択肢の解説】
1. 逆性石鹸
✅ 正しい。逆性石鹸(アルキル塩化アンモニウム)は陽イオン界面活性剤で、口腔粘膜の消毒に使用されます。細菌の細胞膜を破壊する作用があり、血液や膿による影響を受けやすい欠点があります。
2. アクリノール
✅ 正しい。アクリノール(アクリフラビン)は黄色の色素系消毒薬で、口腔粘膜を含む粘膜面の消毒に用いられます。緑膿菌に対する効果が優れています。
3. ポビドンヨード
✅ 正しい。ポビドンヨードは有機ヨード系消毒薬で、口腔粘膜の消毒に広く用いられます。広範囲の微生物に対して殺菌効果を示す重要な消毒薬です。
4. ホルマリン
❌ 誤り。ホルマリン(ホルムアルデヒド40%水溶液)は極めて刺激性・毒性が強く、口腔粘膜などの生体組織の消毒には使用されません。病理検査における組織の固定液として用いられる化学薬品です。
5. オキシドール
✅ 正しい。オキシドール(過酸化水素3%)は酸化系消毒薬で、口腔粘膜の消毒やガーゼの漂白に用いられます。特に化膿創の洗浄に有効です。
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【試験対策ポイント】
使用部位別・消毒薬の分類
| 消毒薬 | 分類 | 使用部位 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 逆性石鹸 | 陽イオン界面活性剤 | 粘膜・創傷 | 膿・血液で効果低下 |
| アクリノール | 色素系 | 粘膜・創傷 | 緑膿菌に有効 |
| ポビドンヨード | 有機ヨード系 | 粘膜・皮膚・創傷 | 広範スペクトラム |
| ホルマリン | アルデヒド系 | 組織固定のみ | 生体には使用禁止 |
| オキシドール | 酸化系 | 粘膜・創傷 | 化膿創に有効 |
重要な否定知識:ホルマリンは「消毒薬ではなく固定液」という位置づけが最も重要です。口腔粘膜を含むあらゆる生体組織の消毒には使用されません。