第20回 言語聴覚士国家試験 第117問
形成外科学第20回
口腔癌で誤っているのはどれか。
- 1.全癌の約15%を占める。 ✓
- 2.女性より男性に多く発症する。
- 3.好発部位は舌である。
- 4.扁平上皮癌が多い。
- 5.頚部リンパ節に転移しやすい。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 全癌の約15%を占める。
口腔癌は全癌の約3~5%程度を占めており、15%というのは大幅な過大評価です。一般的に全身悪性腫瘍の中での割合は数%に留まります。他の選択肢(男性優位、舌が好発部位、扁平上皮癌が大多数、頚部リンパ節転移傾向)はいずれも正しい口腔癌の特徴です。
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【各選択肢の解説】
1. 全癌の約15%を占める。
❌ 誤り。口腔癌は全癌の約3~5%です。15%は大幅に過大評価されており、試験の重要な「否定知識」です。
2. 女性より男性に多く発症する。
✅ 正しい。男性が女性の3~4倍の発症率です。喫煙・飲酒習慣の男性での高さが主要な危険因子とされています。
3. 好発部位は舌である。
✅ 正しい。舌が全口腔癌の約40~50%を占めます。特に舌側面・舌縁部での発症が多いです。次に歯槽部・口底が続きます。
4. 扁平上皮癌が多い。
✅ 正しい。口腔癌全体の約90%以上が扁平上皮癌です。口腔粘膜の上皮由来が大半を占めます。
5. 頚部リンパ節に転移しやすい。
✅ 正しい。舌癌では特に頸部リンパ節への転移が高率(30~40%)です。転移の有無が予後を大きく左右するため、頸部郭清術の要否判定が治療の重要な判断基準になります。
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【試験対策ポイント】
口腔癌の疫学的特徴
- 全癌に占める割合:3~5%(絶対に「15%」ではない)
- 男女比:3~4:1(男性優位)
- 好発部位:舌(40~50%) > 歯槽部 > 口底
- 組織型:扁平上皮癌(90%以上)
危険因子
- 喫煙、飲酒(相乗効果あり)
- 歯牙の不衛生・刺激
- 白板症・紅板症(前癌病変)
転移と予後
- 頸部リンパ節転移率が高い(舌では30~40%)
- TNM分類でN(ノード)因子が予後に直結
- Stage III以上では頸部郭清が標準治療
出題のポイント
- 「全癌の○○%」という数値問題は頻出の引っかけ
- 他臓器癌との比較:肺癌>胃癌>大腸癌が上位で、口腔癌は1~2%程度