STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第127問

心理測定法第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第127問(心理測定法)の正答は 1 です。調整法(産出法)は精神物理学的測定法の一つで、実験参加者または実験者が比較刺激を連続的に変化させ、標準刺激と等しく感じる点(主観的等価点 PSE)や、ちょうど感じられる限界(閾値)を求める方法である。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
調整法について誤っているのはどれか。
  1. 1.標準刺激と比較刺激を呈示した際に調整するのは標準刺激である。
  2. 2.刺激の調整は、実験参加者(被測定者)が行う場合と実験者(測定者)が行う場合とがある。
  3. 3.主観的等価点(PSE)の測定に適している。
  4. 4.実験参加者(被測定者)の虚偽反応を見破ることが難しい。
  5. 5.測定値は実験参加者(被測定者)の測定手続きに対する習熟度によって影響を受ける。

正答:1番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:1番 — 調整するのは比較刺激であり標準刺激ではない

調整法(産出法)は精神物理学的測定法の一つで、実験参加者または実験者が比較刺激を連続的に変化させ、標準刺激と等しく感じる点(主観的等価点 PSE)や、ちょうど感じられる限界(閾値)を求める方法である。標準刺激は基準として固定され、参加者が手元で連続変化させて調整するのは比較刺激のほうである。したがって「調整するのは標準刺激」とする記述は誤りである。



【各選択肢の解説】
1. 標準刺激と比較刺激を呈示した際に調整するのは標準刺激である。
✅ 誤り(=正答)。固定されるのが標準刺激で、参加者が連続変化させて合わせるのは比較刺激である。記述は両者を取り違えている。
2. 刺激の調整は、実験参加者が行う場合と実験者が行う場合とがある。
❌ 正しい。調整法では被測定者自身が操作する形式と、被測定者の口頭指示に従って測定者が操作する形式の両方がある。
3. 主観的等価点(PSE)の測定に適している。
❌ 正しい。連続的に比較刺激を変化させて標準刺激と等価に感じる点を直接求められるため、PSE測定に適する。
4. 実験参加者の虚偽反応を見破ることが難しい。
❌ 正しい。参加者が自分で調整するため、恒常法のような刺激のランダム呈示がなく、意図的な虚偽反応を検出しにくい。
5. 測定値は参加者の測定手続きに対する習熟度によって影響を受ける。
❌ 正しい。操作への慣れや調整の癖が測定値に影響するため、練習効果や個人差が生じやすい。


【試験対策ポイント】
精神物理学的測定法は「調整法・極限法・恒常法」の3つを区別して覚える。調整法は手早くPSEを得られる反面、習熟度や系列効果の影響を受けやすい。固定されるのが標準刺激、動かすのが比較刺激という関係を確実に押さえる。

測定法操作の特徴長所
調整法比較刺激を連続変化させPSEを直接得る簡便・短時間
極限法刺激を段階的に上昇/下降閾値測定に向く
恒常法刺激をランダムに反復呈示精度が高い・虚偽検出に強い
✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第20回 全問一覧

▶ 心理測定法 の過去問一覧

スポンサーリンク