第20回 言語聴覚士国家試験 第128問
臨床心理学第20回
正しい組合せはどれか。
- 1.認知療法 ― Schultz,J.H.
- 2.自律訓練法 ― Rogers,C.R.
- 3.集団療法 ― Beck,A.T.
- 4.行動療法 ― Skinner,B.F. ✓
- 5.精神分析療法 ― Ellis,A.
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 行動療法 ― Skinner,B.F.
行動療法の理論的基礎となったオペラント条件付けは、Skinner(スキナー)によって確立された学習理論です。彼の研究により、行動は環境との相互作用を通じて形成・修正されるという行動療法の根本原理が生まれました。
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【各選択肢の解説】
1. 認知療法 ― Schultz,J.H.
❌ 誤り。認知療法はBeck,A.T.(アルバート・エリス)が開発した治療法です。Schultzは自律訓練法の開発者であり、この組合せは誤りです。
2. 自律訓練法 ― Rogers,C.R.
❌ 誤り。自律訓練法はSchultz,J.H.(シュルツ)によって開発されました。Rogers,C.R.は人間中心療法(来談者中心療法)の提唱者です。
3. 集団療法 ― Beck,A.T.
❌ 誤り。Beck,A.T.(ベック)は認知療法の開発者であり、認知の歪みを修正することで抑うつを改善する治療法を提唱しました。集団療法の開発者ではありません。
4. 行動療法 ― Skinner,B.F.
✅ 正しい。Skinner(スキナー)はオペラント条件付けの理論家であり、行動療法の理論的基礎を確立しました。この組合せは正確です。
5. 精神分析療法 ― Ellis,A.
❌ 誤り。精神分析療法はFreud,S.(フロイト)によって創始されました。Ellis,A.(アルバート・エリス)は論理療法(REBT:理性的行動療法)の開発者です。
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【試験対策ポイント】
心理療法の開発者(頻出5名)
| 療法 | 開発者 | 特徴 |
|---|---|---|
| 精神分析療法 | Freud,S. | 無意識の葛藤・心理学の創始者 |
| 人間中心療法(来談者中心) | Rogers,C.R. | 無条件の肯定的配慮・共感的理解 |
| 認知療法 | Beck,A.T. | 認知の歪みを修正 |
| 論理療法(REBT) | Ellis,A. | 非理性的信念を変える |
| 行動療法 | Skinner,B.F. | オペラント条件付け・環境操作 |
自律訓練法の開発者
- Schultz,J.H.(シュルツ)
- ドイツの精神科医が開発
- リラクセーション技法:段階的弛緩→自己暗示で自律神経を整える
紛らわしい組合せの区別法
- Beck vs Ellis:どちらも認知系だが、Beckは「認知療法」、Ellisは「論理療法」
- Freud vs Rogers:どちらも対人関係を重視するが、Freudは「無意識」、Rogersは「無条件の肯定」が本質
- Skinner:「行動」「学習」「環境」というキーワードで即座に判別可能