第20回 言語聴覚士国家試験 第130問
臨床心理学第20回
誤っている組み合わせはどれか。
- 1.HTP ― 投影法
- 2.POMS ― 質問紙法
- 3.SCT ― 投影法
- 4.MPI ― 質問紙法
- 5.YGテスト ― 投影法 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — YGテスト ― 投影法
YGテストは投影法ではなく質問紙法です。YG性格検査は質問項目への単純な回答によって性格特性を測定する自己報告型の質問紙法であり、曖昧な刺激への反応を解釈する投影法ではありません。
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【各選択肢の解説】
1. HTP ― 投影法
✅ 正しい。HTP検査(House-Tree-Person Test)は、家・木・人を描かせて、その描画内容から無意識的な心理状態や性格特性を推測する投影法です。描画を解釈するため投影法に分類されます。
2. POMS ― 質問紙法
✅ 正しい。POMS(Profile of Mood States)は気分・感情の状態を測定する自己報告型の質問紙です。受検者が複数の形容詞について5段階評価で回答する質問紙法です。
3. SCT ― 投影法
✅ 正しい。SCT(Sentence Completion Test:文章完成法)は不完全な文句を被検者に完成させさせることで、その人の無意識的な思考や態度を推測する投影法です。自由な反応を引き出すため投影法に分類されます。
4. MPI ― 質問紙法
✅ 正しい。MPI(Maudsley Personality Inventory)はアイゼンクの性格検査で、神経症傾向と内向性・外向性を測定する質問紙法です。単純な「はい・いいえ」形式の自己報告型質問紙です。
5. YGテスト ― 投影法
❌ 誤り。YG性格検査は120項目の質問に「はい・いいえ・?」で答える質問紙法であり、投影法ではありません。誤分類されやすい点は、性格検査であることが投影法と混同されやすいためです。
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【試験対策ポイント】
心理検査の分類:
|検査法|特徴|主な検査|
|---|---|---|
|質問紙法|直接的な質問に「はい・いいえ」で回答|YG、MPI、POMS|
|投影法|曖昧な刺激に自由に反応させて解釈|HTP、SCT、ロールシャッハ、TAT|
|作業検査法|実際の作業パフォーマンスを評価|WAIS、田中ビネー知能検査|
|観察法|行動を直接観察|発達検査の一部|
頻出の投影法:
- 描画系:HTP、バウムテスト、人物画テスト
- 言語系:SCT(文章完成)
- 図形解釈:ロールシャッハテスト
- 物語創作:TAT(主題統覚検査)
紛らわしい点:
「テスト」という名称=投影法とは限らない。YGテストのように「テスト」でも質問紙法のものがあるため、各検査の測定方法を個別に理解することが重要。