第20回 言語聴覚士国家試験 第133問
生涯発達心理学第20回
Erikson,E,H,の発達理論における成人後期の発達課題はどれか。
- 1.基本的信頼
- 2.親密性
- 3.自己同一性
- 4.勤勉性
- 5.生殖性 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 生殖性
Eriksonの発達理論では、人生を8段階に分け、各段階で解決すべき心理社会的課題(危機)を設定しています。成人後期(約40~65歳)の発達課題は「生殖性対停滞性」であり、次世代の育成と社会への貢献を通じて生産性を発揮することが課題となります。
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【各選択肢の解説】
1. 基本的信頼
❌ 誤り。Erikson理論の第1段階(乳児期:0~1.5歳)の課題です。養育者との相互作用を通じて、世界に対する基本的な信頼感を形成する時期です。
2. 親密性
❌ 誤り。Erikson理論の第6段階(青年期後期~成人前期:約20~40歳)の課題です。「親密性対孤立」として、他者との深い関係形成(恋愛・結婚・友情)を通じて親密性を獲得する段階です。
3. 自己同一性
❌ 誤り。Erikson理論の第5段階(青年期:12~18歳)の課題です。「同一性対同一性混乱」として、自分が誰であるかという自己認識の確立を目指す段階です。
4. 勤勉性
❌ 誤り。Erikson理論の第4段階(学童期:6~12歳)の課題です。「勤勉性対劣等感」として、学習・作業を通じて有能感を獲得する段階です。
5. 生殖性
✅ 正しい。Erikson理論の第7段階(成人期:約40~65歳)の課題です。「生殖性対停滞性」として、次世代の育成、職業的成就、社会への貢献を通じて生産性を発揮することが求められます。子どもの養育だけでなく、広い意味での社会的貢献も含まれます。
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【試験対策ポイント】
Eriksonの8段階発達理論:ライフサイクルの全体像
| 段階 | 年齢 | 発達課題 | キーポイント |
|---|---|---|---|
| 第1段階 | 0~1.5歳 | 基本的信頼 vs 不信 | 養育者との相互作用 |
| 第2段階 | 1.5~3歳 | 自律性 vs 羞恥心 | 自分でやることの喜び |
| 第3段階 | 3~5歳 | 主導性 vs 罪悪感 | 自ら目標を立てる |
| 第4段階 | 6~12歳 | 勤勉性 vs 劣等感 | 学習・作業の成就 |
| 第5段階 | 12~18歳 | 同一性 vs 混乱 | 自己認識の確立 |
| 第6段階 | 20~40歳 | 親密性 vs 孤立 | 深い人間関係の形成 |
| **第7段階** | **40~65歳** | **生殖性 vs 停滞性** | **次世代育成・社会貢献** |
| 第8段階 | 65歳以上 | 統合 vs 絶望 | 人生全体の意味づけ |
頻出の混同ポイント:
- 「自己同一性」=青年期(第5段階)。「生殖性」=成人期(第7段階)
- 「親密性」=青年期後期~成人前期(第6段階)。40歳以降は親密性ではなく生殖性
- 「生殖性」は「子ども育成」だけでなく「仕事・社会への貢献」も含まれる広い概念