STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第158問

失語症第20回
頭部MRI(T1強調画像 水平断像)を示す。ブローカ野を含むのはどれか。【別図あり】 1. 2. 3. 4. 5.

正答:3番

解説
※画像問題のため図の確認が必要です ■ 正答:3番 ブローカ野(Broca area)は、下前頭回後部に位置する言語表出中枢です。MRI水平断像では、前頭葉の下部(特に下前頭回の後方部分)が該当部位として示されます。解剖学的には、中大脳溝(Sylvian fissure)より上方で、下前頭溝より後方の領域が特徴的です。 --- 【各選択肢の解説】 1. {選択肢1テキスト} ❌ 誤り。図で確認が必要ですが、上前頭回など前頭葉上部や中央領域である可能性が高く、ブローカ野の位置(下前頭回後部)に該当しません。 2. {選択肢2テキスト} ❌ 誤り。図で確認が必要ですが、頭頂葉や側頭葉上部など、ブローカ野より後方・上方の領域である可能性が高いです。 3. {選択肢3テキスト} ✅ 正しい。下前頭回後部に位置し、中大脳溝より上方、下前頭溝より後方という解剖学的特徴を持つ部位がブローカ野です。 4. {選択肢4テキスト} ❌ 誤り。図で確認が必要ですが、側頭葉上部(特にヴェルニッケ野領域)の可能性があり、ブローカ野の位置ではありません。 5. {選択肢5テキスト} ❌ 誤り。図で確認が必要ですが、前頭葉運動野や補足運動野など、言語中枢ではない領域である可能性があります。 --- 【試験対策ポイント】 【ブローカ野の解剖学的特徴】 - 位置:左下前頭回後部(BA44・45) - ランドマーク:中大脳溝より上、下前頭溝より後方 - Sylvian fissure(中大脳溝)が解剖学的指標 - 右利きの95%、左利きの70%が左半球優位 【MRI画像での見分け方】 | 脳領域 | 位置 | 相対的位置 | |---|---|---| | ブローカ野 | 下前頭回後部 | 中大脳溝上方・下前頭溝後方 | | ヴェルニッケ野 | 上側頭回後部 | 側頭葉後上部・中大脳溝下方 | | 運動野 | 中心溝の前方 | 前頭葉中央 | | 感覚野 | 中心溝の後方 | 頭頂葉前部 | 【失語症と障害部位の関連】 - ブローカ失語:ブローカ野+周辺白質損傷 - ヴェルニッケ失語:ヴェルニッケ野+周辺領域 - 伝導失語:弓状束損傷 【画像読影のコツ】 - 水平断像:脳を上から見た層状構造 - Sylvian fissureの走行を把握することが前頭葉下部領域の同定に必須 - 左右の対称性を確認してから各領域を特定する
関連

▶ 第20回 全問一覧

▶ 失語症 の過去問一覧