第20回 言語聴覚士国家試験 第166問
言語発達障害学第20回
第20回 言語聴覚士国家試験 第166問(言語発達障害学)の正答は 4 です。注意欠如・多動症(ADHD)の特徴を問う問題である。
問題
注意欠陥╱多動性障害で正しいのはどれか。
- 1.成人期まで症状が移行することはない。
- 2.学習障害の併存は少ない。
- 3.幼児期の問題は不注意である。
- 4.実行機能に障害があることが多い。 ✓
- 5.学童期は女児に多い。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — ADHDでは実行機能の障害が多い
注意欠如・多動症(ADHD)の特徴を問う問題である。ADHDでは、計画・抑制・ワーキングメモリなどをつかさどる実行機能の障害が背景にあると考えられており、これが不注意・多動・衝動性として現れる。したがって「実行機能に障害があることが多い」が正しい。他の選択肢は経過・併存・性差などの記述が誤っている。
【各選択肢の解説】
1. 成人期まで症状が移行することはない。
❌ 誤り。症状の一部は成人期まで持続することがある。
❌ 誤り。症状の一部は成人期まで持続することがある。
2. 学習障害の併存は少ない。
❌ 誤り。限局性学習症(LD)の併存はしばしばみられ、少なくない。
❌ 誤り。限局性学習症(LD)の併存はしばしばみられ、少なくない。
3. 幼児期の問題は不注意である。
❌ 誤り。幼児期は多動・衝動性が目立ち、不注意は学齢期以降に問題化しやすい。
❌ 誤り。幼児期は多動・衝動性が目立ち、不注意は学齢期以降に問題化しやすい。
4. 実行機能に障害があることが多い。
✅ 正しい(=正答)。抑制・計画・ワーキングメモリなど実行機能の障害が背景にあるとされる。
✅ 正しい(=正答)。抑制・計画・ワーキングメモリなど実行機能の障害が背景にあるとされる。
5. 学童期は女児に多い。
❌ 誤り。学童期は男児に多いとされる。
❌ 誤り。学童期は男児に多いとされる。
【試験対策ポイント】
ADHDは「不注意・多動・衝動性」を中核とし、背景に実行機能の障害があると理解する。経過(成人へ持続しうる)・併存(LD・ASDが多い)・性差(男児に多い)・幼児期は多動優位、という基本事項を押さえる。中核症状の背景に実行機能(抑制・計画・ワーキングメモリ)の障害があるという理解は、支援方針を考えるうえでも要点になる。
| 項目 | ADHDの特徴 |
|---|---|
| 背景 | 実行機能の障害 |
| 経過 | 成人期まで持続しうる |
| 併存 | 学習障害・ASDが多い |
| 性差 | 学童期は男児に多い |
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