第20回 言語聴覚士国家試験 第170問
言語発達学第20回
LCスケールにおいて1語文期の項目でないのはどれか。
- 1.表出語彙5語
- 2.対人的表現
- 3.絵の名称の理解
- 4.色名の理解 ✓
- 5.物品名の理解
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 色名の理解
LCスケール(Language development Checklist for infants and toddlers)における1語文期(9~18ヶ月)は、主に「理解語彙」「表出語彙」「非言語的コミュニケーション」が評価対象です。色名の理解は概念的に高度であり、1語文期より後の2語文期以降に該当する発達項目です。
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【各選択肢の解説】
1. 表出語彙5語
✅ 正しい。1語文期の標準的な発達指標の一つで、9~18ヶ月頃に表出語彙が増え始め、初期には5語程度が目安とされています。
2. 対人的表現
✅ 正しい。1語文期では指差しや身振り、目線の共有などの非言語的コミュニケーション能力が重要な評価項目です。社会的相互作用の発達を示す指標です。
3. 絵の名称の理解
✅ 正しい。1語文期では理解語彙が発達し、絵カードや実物の名称を指差しで理解する能力が評価されます。この「理解→表出」という発達過程は典型的です。
4. 色名の理解
❌ 誤り。色名の理解は抽象的な概念であり、通常は2語文期(18~24ヶ月)以降に評価対象となります。1語文期ではまだ発達段階にありません。
5. 物品名の理解
✅ 正しい。「わんわん」「まんま」など身近な物品名の理解は1語文期で最初に獲得される理解語彙の中心です。
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【試験対策ポイント】
LCスケール各期の主要項目一覧
| 発達期 | 月齢 | 表出語彙 | 理解語彙の特徴 | 概念理解 |
|---|---|---|---|---|
| 1語文期 | 9~18ヶ月 | 初語~50語 | 物品名・身近な人物名 | なし(具体物のみ) |
| 2語文期 | 18~24ヶ月 | 50~200語 | 動作・属性の理解が増加 | 色名・大小の区別開始 |
| 3語文期以降 | 24ヶ月~ | 200語以上 | 抽象概念が発達 | 色名の確立・因果概念 |
色名理解の発達段階
- 色弁別(見た目で同じ色を選ぶ)→ 2語文期後半
- 色名の理解(「赤はどれ?」に答える)→ 2~3語文期
- 色名の表出(「これなに色?」に答える)→ 3語文期以降
紛らわしい選択肢の見分け方
「理解」と「表出」では習得時期が異なる。理解は表出より6~12ヶ月早期に獲得される原則を押さえること。色名・大小・形などの属性概念は1語文期では習得されていない点が重要。