STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第172問

言語発達障害学第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第172問(言語発達障害学)の正答は 3 です。1歳6か月健診の事後指導で、ことばの理解がまだ難しい子どものグループ指導課題の適切性を問う問題である。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
1歳6か月健康診査の事後指導として、ことばの理解ができない子供のグループ指導を実施する際に適切でない課題はどれか。
  1. 1.拍手、バンザイの身振りをまねさせる。
  2. 2.おやつを食べ終わったら皿をトレイの上に置かせる。
  3. 3.「リンゴとって」と言って複数の果物のカードから選ばせる。
  4. 4.脱いだ靴を手に持たせ、靴箱にしまわせる。
  5. 5.大人が「ちょうだい」と言って手を差し出しているところに持っているものを渡させる。

正答:3番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:3番 — ことばの理解ができない子に語による選択課題は不適切

1歳6か月健診の事後指導で、ことばの理解がまだ難しい子どものグループ指導課題の適切性を問う問題である。「『リンゴとって』と言って複数の果物カードから選ばせる」課題は、ことばの聴覚的理解と語と対象の対応づけを前提としており、ことばの理解ができない段階の子どもには難度が高く適切でない。他の課題は身振り模倣や動作を通じた、ことばに依存しない働きかけである。



【各選択肢の解説】
1. 拍手、バンザイの身振りをまねさせる。
❌ 適切。身振りの模倣はことばの理解を前提とせず、前言語的なやりとりを促す。
2. おやつを食べ終わったら皿をトレイの上に置かせる。
❌ 適切。日常動作を通じた働きかけで、ことばの理解を必須としない。
3. 「リンゴとって」と言って複数の果物のカードから選ばせる。
✅ 適切でない(=正答)。語の聴覚的理解と語・対象の対応を要する課題で、ことばの理解ができない子には難度が高い。
4. 脱いだ靴を手に持たせ、靴箱にしまわせる。
❌ 適切。具体物を用いた動作課題で、ことばに依存せず取り組める。
5. 大人が「ちょうだい」と言って手を差し出しているところに持っているものを渡させる。
❌ 適切。手差し出しという文脈手がかりがあり、やりとりを引き出せる。


【試験対策ポイント】
発達段階に合った課題設定が原則である。ことばの理解が未確立の段階では、身振り模倣・動作・文脈手がかりを使った前言語的な課題が適切で、語の聴覚的理解を前提とする選択課題は難度が高く不適切である。

課題の性質ことば未理解の段階での適否
身振り模倣・動作・文脈手がかり適切
語の聴覚的理解を前提とする選択不適切
✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第20回 全問一覧

▶ 言語発達障害学 の過去問一覧

スポンサーリンク