第20回 言語聴覚士国家試験 第179問
第20回 言語聴覚士国家試験 第179問(形成外科学)の正答は 4 です。舌亜全摘術では舌の容積と可動域が大きく失われ、舌と口蓋・歯槽の接触が困難になり構音が崩れる。
- 1.スピーチエイド
- 2.ホッツ(Hotz)床
- 3.電気式人工喉頭
- 4.舌接触補助床(PAP) ✓
- 5.軟口蓋挙上装置(PLP)
正答:4番
初回正答率 65.8%標準
73人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
舌亜全摘術では舌の容積と可動域が大きく失われ、舌と口蓋・歯槽の接触が困難になり構音が崩れる。これに対しては、口蓋側を厚く盛り上げて舌が届きやすくする舌接触補助床(PAP)を用い、残存する舌運動で接触を成立させる。装置が補う部位と目的で各選択肢を整理する。
【各選択肢の解説】
1.スピーチエイド
❌ 誤り。軟口蓋の形態を補い鼻咽腔閉鎖を助ける装置で、口蓋裂などに用いる。
2.ホッツ(Hotz)床
❌ 誤り。口唇口蓋裂児の哺乳・顎発育を補助する乳児用の口蓋床である。
3.電気式人工喉頭
❌ 誤り。喉頭摘出後の代用音声を得るための発声手段で、構音床ではない。
4.舌接触補助床(PAP)
✅ 正しい(=正答)。口蓋側を厚くして舌の接触を補い、舌切除後の構音を改善する装置である。
5.軟口蓋挙上装置(PLP)
❌ 誤り。挙上不全の軟口蓋を持ち上げて鼻咽腔閉鎖を補う装置で、対象部位が異なる。
【試験対策ポイント】
補綴的装置は「どの部位の機能を、何のために補うか」で覚えると整理できる。PAPは舌側でなく口蓋側を厚くして舌接触を助ける点が要注意で、軟口蓋の閉鎖を補うPLP・スピーチエイドとは目的が異なる。
| 装置 | 補う部位 | 主目的 |
|---|---|---|
| 舌接触補助床(PAP) | 口蓋(盛り上げ) | 舌接触による構音改善 |
| 軟口蓋挙上装置(PLP) | 軟口蓋 | 鼻咽腔閉鎖の補助 |
| スピーチエイド | 軟口蓋形態 | 鼻咽腔閉鎖の補助 |
| ホッツ床 | 口蓋(乳児) | 哺乳・顎発育の補助 |
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