STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第18問

臨床歯科医学/口腔外科学第20回
症状の発現部位について誤っている組合せはどれか。
  1. 1.リガ・フェーデ病 ― 舌下部
  2. 2.エプーリス ― 口 唇 ✓
  3. 3.吹き抜け骨折(ブローアウト骨折) ― 眼 窩
  4. 4.ヘルパンギーナ ― 咽 頭
  5. 5.ガマ腫 ― 口 底

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — エプーリス ― 口唇 エプーリスは歯肉由来の良性腫瘍であり、発症部位は常に「歯肉」です。口唇に発生することはありません。他の4つの疾患はすべて記載されている部位に正しく発症します。 --- 【各選択肢の解説】 1. リガ・フェーデ病 ― 舌下部 ✅ 正しい。新生児が下顎前歯で舌下部の粘膜を外傷により潰瘍化する疾患で、舌下部に病変が生じます。 2. エプーリス ― 口唇 ❌ 誤り。エプーリスは「歯肉由来」の良性腫瘍・増殖性病変であり、必ず歯肉に発生します。口唇粘膜には発生しません。これが誤った組合せです。 3. 吹き抜け骨折(ブローアウト骨折) ― 眼窩 ✅ 正しい。眼窩底部の骨折により、眼窩内の脂肪・筋肉が下方の上顎洞へ嵌入する外傷です。眼窩に関連する骨折です。 4. ヘルパンギーナ ― 咽頭 ✅ 正しい。コクサッキーウイルス感染による小児の急性咽頭炎で、主に軟口蓋・咽頭に小水疱が出現します。 5. ガマ腫 ― 口底 ✅ 正しい。唾液腺(特に顎下腺)の導管閉塞による貯留嚢胞で、口底に発生し、柔らかく膨隆した腫瘤として触知されます。 --- 【試験対策ポイント】 エプーリスの特徴: - 由来:常に「歯肉」(歯周組織由来) - 発症部位:歯肉のみ(辺縁歯肉・付着歯肉) - 種類:フィブロエプーリス、周辺性巨細胞腫、周辺性エナメル上皮腫など - 特徴:良性、非腫瘍性増殖病変、原因除去後の再発予防が重要 口腔内好発部位の整理: | 疾患 | 好発部位 | 特徴 | |---|---|---| | リガ・フェーデ病 | 舌下部 | 新生児外傷性潰瘍 | | エプーリス | 歯肉 | 歯周由来良性増殖 | | ガマ腫 | 口底 | 導管閉塞性貯留嚢胞 | | ヘルペス性口内炎 | 口唇・硬口蓋 | ウイルス性水疱 | | ヘルパンギーナ | 咽頭・軟口蓋 | 小児ウイルス感染 | 頻出の紛らわしいポイント: - 「口唇」に発生しやすい病変:ヘルペス性口内炎、アフタ性潰瘍 - エプーリスは「歯肉限定」であることを徹底暗記
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