第20回 言語聴覚士国家試験 第193問
第20回 言語聴覚士国家試験 第193問(成人聴覚障害)の正答は 5 です。内耳性(蝸牛性)難聴は補充現象(リクルートメント)が陽性で、自記オージオメトリ(Békésy)では連続音と断続音の振幅が小さく重なるⅡ型を示す。
- 1.音が歪んで聞こえる。
- 2.音圧の小さな変化が分かる。
- 3.ABRで反応閾値付近ではI波潜時が延長する。
- 4.聞こえる音圧の幅が狭い。
- 5.自記オージオメトリでjergerIII型を示す。 ✓
正答:5番
初回正答率 46%難問
87人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
内耳性(蝸牛性)難聴は補充現象(リクルートメント)が陽性で、自記オージオメトリ(Békésy)では連続音と断続音の振幅が小さく重なるⅡ型を示す。連続音閾値が大きく落ち込むⅢ型や、両者が広く乖離するⅣ型は後迷路性を示唆するため、内耳性で「Ⅲ型」とするのは誤りである。各選択肢を確認する。
【各選択肢の解説】
1.音が歪んで聞こえる。
❌ 正しい。語音明瞭度の低下や音の歪みが生じやすい。
2.音圧の小さな変化が分かる。
❌ 正しい。補充現象により小さな音圧変化を大きく感じ、弁別閾が小さくなる。
3.ABRで反応閾値付近ではⅠ波潜時が延長する。
❌ 正しい。閾値近傍でのⅠ波潜時延長は内耳性で観察される所見である。
4.聞こえる音圧の幅が狭い。
❌ 正しい。補充現象によりダイナミックレンジが狭くなる。
5.自記オージオメトリでⅢ型を示す。
✅ 誤り(=正答)。内耳性はⅡ型で、Ⅲ型・Ⅳ型は後迷路性を示唆する。
【試験対策ポイント】
自記オージオメトリの型分類は「Ⅰ=正常・伝音、Ⅱ=内耳性(補充現象)、Ⅲ・Ⅳ=後迷路性」が定石。内耳性のキーワード(補充現象・ダイナミックレンジ狭小・Ⅰ波潜時延長)とセットで覚える。連続音と断続音の追跡幅が小さく重なるのが補充現象を反映したⅡ型で、連続音閾値が著しく落ち込むⅢ型や両者が大きく乖離するⅣ型は神経の順応・易疲労を示すと理解すると、病変部位の推定に結びつけやすい。
| 型 | 示唆する病態 |
|---|---|
| Ⅰ型 | 正常・伝音難聴 |
| Ⅱ型 | 内耳性(蝸牛性) |
| Ⅲ・Ⅳ型 | 後迷路性 |
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