第20回 言語聴覚士国家試験 第196問
第20回 言語聴覚士国家試験 第196問(成人聴覚障害)の正答は 1 です。成人聴覚障害者支援では、支援の目的に対し方針(手段)が妥当に対応しているかが問われる。
- 1.職場での環境調整 ― 人工内耳の装用 ✓
- 2.騒音下での聴取能改善 ― 補聴支援機器の使用
- 3.会話の理解 ― コミュニケーション方略の指導
- 4.講演会での聞き取り ― 着座位置の配慮
- 5.読話の理解 ― 照明の改善
正答:1番
初回正答率 65.5%標準
87人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
成人聴覚障害者支援では、支援の目的に対し方針(手段)が妥当に対応しているかが問われる。職場での環境調整とは、座席配置・騒音低減・視覚的情報提供など環境側の工夫を指し、本人の聴取手段である人工内耳装用とは目的と方針がかみ合わない。各組合せを確認する。
【各選択肢の解説】
1.職場での環境調整 ― 人工内耳の装用
✅ 適切でない(=正答)。環境調整は環境側の工夫であり、人工内耳装用という個人の手段とは対応がずれる。
2.騒音下での聴取能改善 ― 補聴支援機器の使用
❌ 適切。FM・デジタル無線などの補聴支援機器は騒音下の聴取に有効である。
3.会話の理解 ― コミュニケーション方略の指導
❌ 適切。聞き返しや確認などの方略指導は会話理解を支える。
4.講演会での聞き取り ― 着座位置の配慮
❌ 適切。話者に近く見やすい位置取りは聞き取りを助ける。
5.読話の理解 ― 照明の改善
❌ 適切。口元が見やすい明るさの確保は読話を支援する。
【試験対策ポイント】
支援は「目的(何を改善するか)」と「方針(環境調整か個人手段か)」の対応で判断する。環境調整は座席・騒音・照明など環境側の工夫であり、人工内耳のような個人の聴取手段とは区別する点が要点である。人工内耳は適応基準のもとで手術を要する医療的選択であり、職場の聞こえにくさを和らげる第一手段として並べるのは方針として不適切となる。目的に対し過大・的外れな手段を結びつけた組合せを見抜く視点が問われている。
| 目的 | 適切な方針 |
|---|---|
| 騒音下の聴取 | 補聴支援機器 |
| 会話理解 | コミュニケーション方略指導 |
| 講演会・読話 | 着座位置・照明など環境調整 |
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