STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第20問

神経系第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第20問(神経系)の正答は 3 です。横隔膜を支配する横隔神経は頸髄C3〜C5から起こる。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
横隔神経の出る部位はどれか。
  1. 1.
  2. 2.延 髄
  3. 3.頸 髄
  4. 4.胸 髄
  5. 5.腰 髄

正答:3番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:3番 — 頸髄

横隔膜を支配する横隔神経は頸髄C3〜C5から起こる。「C3,4,5が横隔膜を生かす(keep the diaphragm alive)」の語呂で知られる。延髄や胸髄ではなく頸髄が正答。頸髄高位の損傷では横隔膜(主要な呼吸筋)が麻痺し、呼吸が障害される点が臨床上きわめて重要。


【各選択肢の解説】

1.橋
❌ 誤り。橋は脳幹の一部で、横隔神経の起始ではない。橋・延髄には呼吸リズムを作る呼吸中枢があるが、横隔膜を動かす運動神経そのものは脊髄(頸髄)由来である。

2.延 髄
❌ 誤り。延髄には呼吸中枢(吸息・呼息ニューロン)があるが、横隔神経の運動線維の細胞体(前角細胞)は頸髄にある。「呼吸の中枢」と「運動神経の起始(細胞体の場所)」を混同させる狙いの選択肢。

3.頸 髄
✅ 正しい(=正答)。横隔神経はC3〜C5の前角細胞に起こり、頸部から胸腔へ下行して横隔膜を支配する。横隔膜は安静呼吸の主役であり、発声の呼気源としても重要な筋である。

4.胸 髄
❌ 誤り。胸髄からは肋間神経が出て肋間筋(呼吸補助筋)を支配する。努力呼吸では働くが、横隔膜そのものの主支配ではない。

5.腰 髄
❌ 誤り。腰髄は下肢・骨盤帯の運動・感覚を支配する高さで、呼吸筋には関与しない。横隔神経の起始としては最も遠い。


【試験対策ポイント】

横隔神経=C3〜C5=頸髄は呼吸とST領域(発声の呼気源)で最重要。呼吸「中枢」と「運動神経の起始」を層で分けると混同しない。

構造役割
橋・延髄呼吸リズムの中枢
頸髄C3〜C5(横隔神経)横隔膜を支配
胸髄(肋間神経)肋間筋を支配

C4より上位の頸髄損傷では横隔膜麻痺をきたし人工呼吸が必要になる、という臨床像と結びつけて覚える。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第20回 全問一覧

▶ 神経系 の過去問一覧

スポンサーリンク