第20回 言語聴覚士国家試験 第20問
第20回 言語聴覚士国家試験 第20問(神経系)の正答は 3 です。横隔膜を支配する横隔神経は頸髄C3〜C5から起こる。
初回正答率 48.4%難問
91人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
横隔膜を支配する横隔神経は頸髄C3〜C5から起こる。「C3,4,5が横隔膜を生かす(keep the diaphragm alive)」の語呂で知られる。延髄や胸髄ではなく頸髄が正答。頸髄高位の損傷では横隔膜(主要な呼吸筋)が麻痺し、呼吸が障害される点が臨床上きわめて重要。
【各選択肢の解説】
1.橋
❌ 誤り。橋は脳幹の一部で、横隔神経の起始ではない。橋・延髄には呼吸リズムを作る呼吸中枢があるが、横隔膜を動かす運動神経そのものは脊髄(頸髄)由来である。
2.延 髄
❌ 誤り。延髄には呼吸中枢(吸息・呼息ニューロン)があるが、横隔神経の運動線維の細胞体(前角細胞)は頸髄にある。「呼吸の中枢」と「運動神経の起始(細胞体の場所)」を混同させる狙いの選択肢。
3.頸 髄
✅ 正しい(=正答)。横隔神経はC3〜C5の前角細胞に起こり、頸部から胸腔へ下行して横隔膜を支配する。横隔膜は安静呼吸の主役であり、発声の呼気源としても重要な筋である。
4.胸 髄
❌ 誤り。胸髄からは肋間神経が出て肋間筋(呼吸補助筋)を支配する。努力呼吸では働くが、横隔膜そのものの主支配ではない。
5.腰 髄
❌ 誤り。腰髄は下肢・骨盤帯の運動・感覚を支配する高さで、呼吸筋には関与しない。横隔神経の起始としては最も遠い。
【試験対策ポイント】
横隔神経=C3〜C5=頸髄は呼吸とST領域(発声の呼気源)で最重要。呼吸「中枢」と「運動神経の起始」を層で分けると混同しない。
| 構造 | 役割 |
|---|---|
| 橋・延髄 | 呼吸リズムの中枢 |
| 頸髄C3〜C5(横隔神経) | 横隔膜を支配 |
| 胸髄(肋間神経) | 肋間筋を支配 |
C4より上位の頸髄損傷では横隔膜麻痺をきたし人工呼吸が必要になる、という臨床像と結びつけて覚える。
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