STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第20問

神経系第20回
横隔神経の出る部位はどれか。
  1. 1.
  2. 2.延 髄
  3. 3.頸 髄 ✓
  4. 4.胸 髄
  5. 5.腰 髄

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 頸髄 横隔神経は頸髄(C3、C4、C5)から出る脊髄神経です。その覚え方として「C3、C4、C5がダイアフラムを保つ(C3, 4, 5 keeps the diaphragm alive)」という英語の言呂合わせが有名です。横隔膜は呼吸の主要筋であり、脳幹ではなく脊髄由来の神経支配を受けています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 撓(橈骨神経の領域ではない) ❌ 誤り。「撓」は解剖学用語として不適切です。橈骨神経は腕神経叢(C5~T1)から出ますが、横隔神経ではありません。問題の選択肢として適切ではありません。 2. 延髄 ❌ 誤り。延髄は脳幹の最尾側部ですが、横隔神経はここから出ません。延髄から出る脳神経は副神経(XI)や舌下神経(XII)などで、横隔膜の運動支配ではなく主に頭頸部や舌の機能に関わります。 3. 頸髄 ✅ 正しい。横隔神経はC3、C4、C5レベルの脊髄神経根から形成されます。これらが合流して単一の横隔神経となり、胸腔を下降して横隔膜を支配します。 4. 胸髄 ❌ 誤り。胸髄からは肋間神経や脊髄神経が出ていますが、横隔神経はここから出ません。胸髄由来の神経は肋間筋など胸壁の筋を支配します。 5. 腰髄 ❌ 誤り。腰髄からは腰神経叢を形成する神経が出て、下肢や腹壁の筋を支配します。横隔神経は腰髄レベルよりはるかに頭側の頸髄から出ます。 --- 【試験対策ポイント】 横隔神経の重要知識(ST国試頻出) | 項目 | 内容 | |---|---| | 神経根 | C3、C4、C5 | | 神経叢 | 頸神経叢 | | 支配筋 | 横隔膜(主呼吸筋) | | 機能 | 呼吸(吸気時に横隔膜下降) | | 麻痺時の症状 | 呼吸困難、異常呼吸パターン | キーワード: - C3、C4、C5:頸髄レベルで強調 - 脳幹ではなく脊髄由来:延髄との混同防止 - 単一神経:複数の脊髄神経根が合流して形成 臨床応用: - 頸髄損傷(C3~C5)で横隔膜麻痺が発生 - 人工呼吸管理が必要になる可能性 - ST業務では呼吸機能と嚥下機能の関連性を評価する際に重要
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