STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第30問

臨床心理学第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第30問(臨床心理学)の正答は 4 です。東大式エゴグラムは交流分析理論に基づくパーソナリティ(性格)検査であり、知能を測る検査ではない。

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問題
知能検査でないのはどれか。
  1. 1.グッドイナフ人物画検査
  2. 2.コース立方体組み合せテスト
  3. 3.レーヴン色彩マトリックス検査
  4. 4.東大式エゴグラム
  5. 5.WAIS―III

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 東大式エゴグラム

東大式エゴグラムは交流分析理論に基づくパーソナリティ(性格)検査であり、知能を測る検査ではない。CP・NP・A・FC・ACの5つの自我状態のバランスから性格傾向を捉えるもので、知的能力の評価を目的としていない。


【各選択肢の解説】

1. グッドイナフ人物画検査
❌ 知能検査である。人物を描かせ、描画の細部や正確さから知的発達水準を推定する。幼児・児童の知能評価に用いられる。
2. コース立方体組み合せテスト
❌ 知能検査である。色つき立方体で模様を再現させ、視空間認知や構成能力を測る非言語性知能検査である。言語の影響を受けにくく失語症例にも使える。
3. レーヴン色彩マトリックス検査
❌ 知能検査である。図形パターンの類推により流動性知能を測る非言語性検査で、言語を介さず実施できる。高齢者や言語障害者の評価に適する。
4. 東大式エゴグラム
✅ 知能検査でない(=正答)。交流分析に基づき自我状態のバランスから性格傾向を測るパーソナリティ検査である。測定対象は知能ではなく性格である。
5. WAIS―III
❌ 知能検査である。成人用個別知能検査の代表で、言語性・動作性の各能力を総合してIQを算出する。臨床で最も広く使われる知能検査の一つである。

【試験対策ポイント】

検査は「能力(知能)を測るか」「特性(性格)を測るか」で大別する。

検査分類測定対象
WAIS-III知能検査知的能力全般
グッドイナフ人物画知能検査発達水準・知能
コース立方体知能検査視空間・構成
レーヴン色彩マトリックス知能検査流動性知能
東大式エゴグラム性格検査パーソナリティ

エゴグラムは「交流分析」由来の性格検査である点が頻出のひっかけである。知能検査は何ができるか(能力)、性格検査はどのような人か(傾向)を測ると整理しておく。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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