第20回 言語聴覚士国家試験 第4問
生理学第20回
誤っているのはどれか。
- 1.唾液にはアミラーゼが含まれる。
- 2.胃からガストリンが分泌される。
- 3.膵液は酸性である。 ✓
- 4.小腸ではグルコースが吸収される。
- 5.肝臓から胆汁酸が分泌される。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 膵液は酸性である。
膵液は弱アルカリ性(pH 8.0〜8.3)です。膵液中の重炭酸イオン(HCO3−)が胃酸を中和する役割を担い、小腸内の pH を中性付近に調整します。酸性という記述は誤りです。
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【各選択肢の解説】
1. 唾液にはアミラーゼが含まれる。
✅ 正しい。唾液腺から分泌される唾液アミラーゼ(プチアリン)は、でんぷんをマルトースに分解する消化酵素です。口腔内での炭水化物消化の第一段階を担います。
2. 胃からガストリンが分泌される。
✅ 正しい。ガストリンは胃の G 細胞から分泌されるホルモンで、胃酸分泌を促進します。胃内の食物(特にタンパク質)が刺激となって分泌が亢進します。
3. 膵液は酸性である。
❌ 誤り。膵液は弱アルカリ性(pH 8.0〜8.3)です。膵島β細胞から分泌される重炭酸イオンが豊富に含まれており、胃から流入した酸性の食物を中和する重要な役割を果たします。
4. 小腸ではグルコースが吸収される。
✅ 正しい。グルコースは小腸の上皮細胞で能動輸送により吸収される主要な単糖です。小腸での栄養吸収の中心的な過程であり、吸収されたグルコースは肝臓へ運ばれます。
5. 肝臓から胆汁酸が分泌される。
✅ 正しい。肝細胞で合成された胆汁酸は胆嚢に貯蔵され、食事時に小腸へ分泌されます。脂質の乳化・吸収を促進する重要な消化液成分です。
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【試験対策ポイント】
消化管ホルモン・分泌液の pH 管理表:
| 分泌部位 | 分泌物 | pH | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| 唾液腺 | 唾液 | 中性〜弱アルカリ性 | アミラーゼによるでんぷん分解 |
| 胃 | 胃液 | 強酸性(pH 1.5〜2) | ペプシンによるタンパク質分解 |
| 膵臓 | 膵液 | 弱アルカリ性(pH 8.0〜8.3) | 胃酸の中和+各種酵素分泌 |
| 肝臓 | 胆汁 | 弱アルカリ性 | 脂質乳化 |
| 小腸 | 腸液 | 弱アルカリ性 | 栄養吸収 |
重要な否定知識:膵液は「弱アルカリ性」であり「酸性ではない」。胃酸と対比させると理解しやすい。