第28回 言語聴覚士国家試験 第20問
生理学第28回
第28回 言語聴覚士国家試験 第20問(生理学)の正答は 1 です。交感神経は「闘争・逃走」に備える神経で、散瞳・心拍数増加・血管収縮・気管支拡張・唾液分泌の減少(粘稠)・排尿筋の弛緩(蓄尿)をもたらす。
問題
交感神経の作用はどれか。
- 1.血管収縮 ✓
- 2.縮瞳
- 3.心拍数低下
- 4.唾液分泌亢進
- 5.排尿筋の収縮
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 交感神経は血管を収縮させる
交感神経は「闘争・逃走」に備える神経で、散瞳・心拍数増加・血管収縮・気管支拡張・唾液分泌の減少(粘稠)・排尿筋の弛緩(蓄尿)をもたらす。血管収縮は血管平滑筋のα1受容体を介した代表的な交感神経作用である。縮瞳・心拍低下・唾液分泌亢進・排尿筋収縮はいずれも副交感神経の作用。
【各選択肢の解説】
1. 血管収縮
✅ α1受容体を介した交感神経の作用(=正答)。末梢血管抵抗を上げ血圧上昇に働く。
✅ α1受容体を介した交感神経の作用(=正答)。末梢血管抵抗を上げ血圧上昇に働く。
2. 縮瞳
❌ 副交感神経の作用。交感神経は瞳孔散大筋を収縮させ散瞳。
❌ 副交感神経の作用。交感神経は瞳孔散大筋を収縮させ散瞳。
3. 心拍数低下
❌ 副交感(迷走神経)の作用。交感神経は心拍増加・心収縮力増大。
❌ 副交感(迷走神経)の作用。交感神経は心拍増加・心収縮力増大。
4. 唾液分泌亢進
❌ 副交感の作用(漿液性で多量)。交感神経は粘稠で少量の唾液。
❌ 副交感の作用(漿液性で多量)。交感神経は粘稠で少量の唾液。
5. 排尿筋の収縮
❌ 副交感の作用(排尿)。交感神経は排尿筋弛緩・内尿道括約筋収縮で蓄尿に働く。
❌ 副交感の作用(排尿)。交感神経は排尿筋弛緩・内尿道括約筋収縮で蓄尿に働く。
【試験対策ポイント】
交感=活動・緊張、副交感=休息・消化、と対で覚える。多くの臓器は両者の二重支配を受け、互いに拮抗してバランスをとる。交感神経の節後線維はノルアドレナリン(汗腺は例外でアセチルコリン)、副交感神経の節前・節後線維と交感神経節前線維はアセチルコリンを伝達物質とする。交感神経は脊髄の胸腰髄から、副交感神経は脳幹(脳神経Ⅲ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ)と仙髄から出る。
| 器官 | 交感神経 | 副交感神経 |
|---|---|---|
| 瞳孔 | 散大 | 縮小 |
| 心臓 | 拍動増加 | 拍動減少 |
| 気管支 | 拡張 | 収縮 |
| 排尿筋 | 弛緩(蓄尿) | 収縮(排尿) |
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