第20回 言語聴覚士国家試験 第5問
第20回 言語聴覚士国家試験 第5問(生理学)の正答は 2 です。ホルモンと作用の組合せ。
- 1.アンギオテンシン ― 血圧上昇
- 2.インスリン ― 血糖上昇 ✓
- 3.アドレナリン ― 心拍数増加
- 4.副甲状腺ホルモン ― 血中カルシウム濃度上昇
- 5.糖質コルチコイド ― 抗炎症作用
正答:2番
初回正答率 73.7%やさしい
171人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
ホルモンと作用の組合せ。インスリンは血糖を低下させる唯一の主要ホルモンであり、「血糖上昇」は誤りで正答。膵島β細胞から分泌され、細胞へのグルコース取り込みとグリコーゲン合成を促進する。血糖を上げるホルモンは複数あるが下げるのはインスリンだけ、という非対称が出題の核心。
【各選択肢の解説】
1.アンギオテンシン ― 血圧上昇
✅ 正しい。アンギオテンシンⅡは強力な血管収縮作用に加え、副腎皮質からのアルドステロン分泌を促し、Na・水の再吸収を増やして血圧を上げる。
2.インスリン ― 血糖上昇
❌ 誤り(=正答)。インスリンは細胞へのグルコース取り込みとグリコーゲン・脂肪合成を促し血糖を低下させる。血糖を上げるのはグルカゴン・アドレナリン・糖質コルチコイド・成長ホルモンなど。
3.アドレナリン ― 心拍数増加
✅ 正しい。交感神経系の作用でβ₁受容体を介し心拍数・心収縮力を増加させる。血糖上昇作用ももつ。
4.副甲状腺ホルモン ― 血中カルシウム濃度上昇
✅ 正しい。PTHは骨吸収の促進、腎でのCa再吸収とビタミンD活性化を介し、血中Ca²⁺濃度を上げる。
5.糖質コルチコイド ― 抗炎症作用
✅ 正しい。コルチゾールは抗炎症・免疫抑制作用をもち、糖新生を促して血糖を上げる作用もある。
【試験対策ポイント】
「血糖を下げるホルモンはインスリンだけ」が最重要。逆に上げる側は多数あり(生体は低血糖をより警戒するため)。
| ホルモン | 主な作用 |
|---|---|
| インスリン | 血糖低下(唯一) |
| グルカゴン・アドレナリン | 血糖上昇 |
| 糖質コルチコイド | 血糖上昇・抗炎症 |
| アンギオテンシンⅡ | 血圧上昇 |
| 副甲状腺ホルモン | 血中Ca上昇 |
血糖・血圧・血中Caの「上げる/下げる」を表で整理しておくと、この種の組合せ問題を確実に処理できる。
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